巨大な古代の生物、現代には存在しない未知の生命体の可能性

奇妙な生命体の化石が分析され、これまでの生物とは異なる、意外な結果が報告された。
デボン紀に生息した謎の生物
その生命体は、「Prototaxites」と名付けられ、約4億2000万年前から3億7500万年前のデボン紀に生息し、枝のない円筒形の幹のような姿をしているという。
しかも種によっては高さ8m、幅1mに達するものもあり、研究者たちは1843年に「Prototaxites」の化石が最初に発見されて以来、これが植物なのか、菌類なのか、あるいは藻類の一種なのかさえ確信が持てなかったそうだ。
そして2007年に行われた「Prototaxites」の化石の化学分析では、巨大な古代菌類である可能性が高いことが示唆された。
しかし1月21日に科学誌「Science Advances」に掲載された研究によると、「Prototaxites」は実際には巨大菌類ではなく、全く異なる、これまで知られていなかった、絶滅した生命体だった可能性があるという。
スコットランドで発見された化石を分析
そもそも地球上のすべての生命は、原核生物の細菌と古細菌、そして真核生物の3つに分類され、真核生物には菌類や動物、植物、原生生物の4界に属する、全ての多細胞生物が含まれる。一方、細菌と古細菌には、単細胞生物のみが含まれる。
これまでの研究では、「Prototaxites」が植物のように空気中の二酸化炭素から栄養を作るのではなく、現代の多くの菌類と同様に、腐敗した生物を餌としていた可能性が高いことが示唆されたという。
そして今回の研究では、スコットランドにある4億700万年前の地層で発見された、「Prototaxites」の一種である「Prototaxites taiti」の化石が分析された。
構造や化学的特徴も菌類と異なる
「Prototaxites taiti」は数センチしか成長しないが、化石の内部構造を調べたところ、菌類の内部に似た一連の管で構成されていることが判明。しかし、これらの管は、現代の菌類に見られるものとは全く異なる方法で枝分かれし、再び繋がっていたという。
また科学者は同じ地層にある真菌(菌類)と、「Prototaxites taiti」を科学的に比較。「Prototaxites」には、菌類細胞壁の主要な構成要素である「キチン(chitin)」が含まれておらず、構造だけでなく、他の菌類化石とは全く異なる化学的特徴を残していることが明らかにされた。
本研究の筆頭共著者で、スコットランド国立博物館の研究員であるサンディ・ヘザリントン氏は、声明で次のように述べている。
「彼らは生命体ですが、私たちが現在知っている生命体とは異なり、菌類や植物とは異なる解剖学的・化学的特徴を示していました。したがって、完全に絶滅した生命(の進化の分岐)に属しています」
また研究者たちは論文の中でも「この発見は、Prototaxitesと菌類の類似性に疑問を投げかけ、この謎めいた生物が、完全に絶滅した真核生物の系統に属する可能性が高いことを示唆している」と述べている。(了)
出典元:Livescience:‘They are life, but not as we now know it’: 26-foot organism that lived 420 million years ago is completely unknown branch of animal kingdom(1/22)

























