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地球の3倍もの規模の“スーパー・アース”が見つかる、画期的な発見との見方も

地球の3倍もの規模の“スーパー・アース”が見つかる、画期的な発見との見方も
Pexels

太陽系から比較的近い距離に新たな“スーパー・アース”が見つかり、画期的発見として注目を集めているのをご存じだろうか。

 

20年もの研究により発見されたスーパー・アース

 

今回の研究は、スペインの研究機関に属するIgnasi Ribas氏率いる国際的な天文学者らのチームにより、14日発行の学術雑誌『Nature』に掲載されたもの。

 

今回発見されたスーパー・アースは、太陽系から約6光年の地点に位置し、太陽系外の恒星としては2番目に近い恒星系である「バーナード星」の周りを周回。

 

天文学者らはバーナード星の周囲における惑星の存在をかねてより疑っており、またバーナード星が太陽系から近い距離に位置しているということもあり、20年間にもわたり研究を続けていた。

 

それにも関わらず、これまでの研究においてはバーナード星の周囲における他の惑星の存在は見つかってこなかった。

 

これについてRibas氏率いる研究チームは、声明において“非常に慎重な分析の結果、我々は惑星がそこに存在していることを99%確信している”とコメントしている。

 

IEEC/Science-Wave – Guillem Ramisa

今回発見されたスーパー・アースとは?

 

“スーパー・アース”とは“巨大地球型惑星”とも呼ばれ、地球の数倍程度の質量を持ち、主成分が固体成分であると推定される惑星のことを指す。

 

一方、今回新たに発見されたスーパー・アースは“バーナードスターb(Barnard’s Star b)”と呼ばれ、地球の3.2倍ほどの質量を持つ岩石を主成分とする惑星であるとされ、主星であるバーナード星の周りを233日かけて周回しているとされる。

 

またバーナード星は太陽と比較して直径5分の1程度、質量も15%程度と小さな恒星であるため、バーナードスターbがバーナード星から受け取る熱エネルギーも地球が太陽から受け取るエネルギーと比較すると、その2%程度とされる。

 

そのため表面温度は、摂氏マイナス170度程度と極めて低いことが推定されている。

 

これについてRibas氏は“この惑星は、表面上に液体状の水が留まるには寒すぎる”としている。

 

ESO/M. Kornmesser

 

ここで気になるのは、バーナードスターbに生命が存在する可能性だ。

 

バーナードスターbの表面上においては液体状の水が存在しないと考えられている一方、その地下に海が存在する可能性については否定されていない。

 

しかしバーナードスターbに関しては、知られている情報があまりに少ないため、海や生命体存在の可能性については今後の研究結果を待つしかなさそうだ。

 

今回の発見は画期的なものとの見方

 

一方、今回のバーナードスターbの発見は、画期的なものであるとの声が多方面から聞かれている。

 

今回の研究に参加していない米国マサチューセッツ工科大学の科学者Sarah Ballard氏は、バーナードスターbについて「これは非常に興味深い新たな惑星候補だ」とコメント。

 

さらにアルゼンチンのブエノスアイレス大学の天文学者Rodrigo Díaz氏も、これについて“この注目に値する惑星は、惑星の形成と進化における主要なキーとなるパズルのピースを与えてくれるものだ”と表現している。

 

今回新たに発見されたスーパー・アース、バーナードスターb。その詳細が明らかとなるまで、新たな研究結果を心待ちにしたいところだ。(了)

 

 

出典:USA TODAY:‘Super Earth’ discovered in orbit around a nearby star (11/14)

出典:Forbes:Astronomers Detect Nearby Super-Earth Around Barnard’s Star(11/14)

出典:Sky & Telescope:A Chilly Super-Earth May Orbit Barnard’s Star(11/14)

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