脳もないのに学習し、情報を共有する謎の生物、パリの動物園が公開へ

YouTube/Parc zoologique de Paris
問題を解決する能力を持つ
その生物を公開するのは、フランスの首都にある「パリ動物園(Paris Zoological Park)」だ。 これは「モジホコリ(学名:フィサルム・ポリセファルム)」と呼ばれており、脳もないのに学ぶことができ、問題を解決していく能力さえ持っているという。(動物園ではブロブ・小塊とあだ名で呼んでいる) また口や胃、目がないにも関わらず、食べ物(胞子や細菌、微生物など)を探し出し、食べることができるそうだ。 しかも半分に切られても2分で傷を自己修復し、足もないのに1時間に4cmも動くことができると言われている。
自然界のミステリー
この「モジホコリ」は変形菌綱の粘菌科の一部に属している単細胞生物とされているが、動物でもなく単なる菌類でもなく、その両方の性質を兼ね備えており、まだ正式に分類されていないという。 パリ自然史博物館のBruno David館長も取材に対し「ブロブ(モジホコリ)は自然界のミステリーの1つとされる生物です。私たちはそれが何なのか、本当に分かっていないのです」と語っている。 「モジホコリ」は通常、深い森の湿気がある場所で、太陽の光を避けながら成長し、動物のように振る舞い、学習することもできるそうだ。
障害物を乗り越える方法を見つけ出す
実際、「ブロブ」を迷路に入れると、食べ物を求めて最適なルートを選んで進むという。 またこの生き物は塩分が苦手なのだが、塩で作った障害物のバリアーを作ると、その後ろに食べ物があったとしても、進むことはしない。 しかしその後、「モジホコリ」は障害物を乗り越える方法を見つけ出し、食べ物を得ることができるそうだ。 しかも2匹の「モジホコリ」を一緒にさせると、1匹が学んだことをもう1匹に伝えるという。


























