ビーチに角が突き刺さったサメ、調査で判明したカジキの恐るべき攻撃能力とは?
先日、リビアのビーチで、カジキによって殺されたとみられるサメが打ち上げられ、その後詳細な調査が行われた。
恐るべき攻撃能力
このサメは「オナガザメ」と呼ばれる種類のメスで、リビアの街、Bregaの近くにあるビーチに打ち上げられていたという。
地元の住民が発見した時には、サメは既に死んでいたが、背中には約30cmもあるカジキの角が突き刺さっていたそうだ。
その後、市民科学者のグループ「Marine biology in Libya」のメンバーが到着。死んだサメの調査が行われ、カジキの恐るべき攻撃能力が明らかとなった。
角が神経器官や動脈にまで達していた
死んだサメの大きさは約4.26m。これを襲ったカジキは、「メカジキ」と考えられている。
また「メカジキ」の角は、前後軸に対して約70度の角度でサメの背中に突き刺さっており、傷口はエラの器官に向かって真っすぐ伸びていたという。このことからカジキが、サメの後ろから角を突き刺したと考えられている。
この一突きによりサメの脊柱付近にあるエラの器官が損傷し、神経組織や動脈もダメージを受けて死んだとみられている。
また発見された当時、サメの体からは血が流れていたが、3日後に行われた2度目の調査の際には血が薄れていたそうだ。
このことから、少なくともビーチに打ち上げられる3日以内に、サメはカジキに刺されたと考えられるとか。
カジキは以前から、サメやクジラ、そして人間や船さえ襲うことが知られており、1960年代にも同様の襲撃が記録されているという。
しかし今回、死んだサメの調査が行われ、あらためてカジキの攻撃力の恐ろしさが確認されたそうだ。(了)
出典元:MailOnline:Dead shark washes up on Libyan shore with an 11 inch ‘blade’ stuck in its back that belonged to a six-foot-long swordfish(11/2)