新型コロナ陽性患者の肺、喫煙者よりもひどい胸のX線写真が衝撃的
米のメディアにおいて、新型コロナウイルスで陽性になった患者の肺のX線写真が紹介されている。
テキサス州の医師が写真を提供
この写真を提供したのはアメリカ・テキサス州の外傷外科医であるBrittany Bankhead-Kendall医師だ。
彼女は昨年の3月以来、数千人の患者を治療してきたという。
そして先日、メディア「NEWSNATION」において、新型コロナで陽性となり、治った患者の肺のX線写真を紹介。通常の肺と喫煙者の肺、そして新型コロナ陽性患者の肺を並べて比較した。
Thank you for having me, @NewsNationNow & @MarkieMartin, to discuss how terrible “post-Covid” lungs are.
This disease is NOT just binary (where you’re asymptomatic, or die). There is a LOT of morbidity in-between, & what we’re afraid will turn into years of pulmonary problems. https://t.co/vt6syWJhpq
— Brittany Bankhead-Kendall MD (@BKendallMD) January 6, 2021
下が健康な肺。
こちらは喫煙者の肺。
下が新型コロナ患者の肺。
その上でBankhead-Kendall医師は、「新型コロナ後の肺は、私たちがこれまで見てきたどんな酷いタイプの喫煙者の肺よりも悪く見える」とコメントした。
I don’t know who needs to hear this, but “post-Covid” lungs look worse than ANY type of terrible smoker’s lungs we’ve ever seen.
And they collapse. And they clot off.
And the shortness of breath lingers on… & on… & on.
— Brittany Bankhead-Kendall MD (@BKendallMD) January 4, 2021
無症状の人でも肺が悪い場合も
Bankhead-Kendall医師によれば、これまで見てきた患者のうち、新型コロナの症状がある患者は毎回、厳しい胸の(X線写真の)状態を示していたという。
また「私は元気です。症状もありません」という人たちも、X線で撮影すると、非常に悪い状態になっているそうだ。実際に、無症状の人でも70%から80%の確率で、胸部X線写真において重度の様子を示すという。
その上でBankhead-Kendall医師は、「(新型コロナから)生き延びた全ての人、そして新型コロナの検査で陽性になった人々は、このようになっています。それが問題になるでしょう」と語っている。
Bankhead-Kendall医師によれば、これらの損傷した肺が時間の経過とともに自己修復するかどうか、または傷跡が永続的であるかどうかを判断するのは時期尚早だという。
先日は、東京大学の研究により、新型コロナに感染した無症状の猫でも肺にダメージがあることが発表されたが、人間でもこのような肺の状態になっているとは恐ろしい。(了)
出典元:CBS DFW:Texas Trauma Surgeon Says ‘Post-COVID Lungs Look Worse Than Any Type Of Terrible Smokers Lung We’ve Ever Seen’(1/13)
出典元:NEWSNATION:Lung damage from coronavirus can be long lasting, health professionals warn(1/5)