【新型コロナ】ワクチン接種した女性の胎児にも、抗体が作られていたことが判明
新型コロナウイルスのワクチンを接種した女性から、胎児などに抗体が引き継がれていることが報告されている。
ファイザーやモデルナのワクチンで確認
欧米のメディアによれば、これまで数多くの予備的研究において、妊娠した女性がファイザーやモデルナなどの、メッセンジャーRNAのワクチンを接種した後、臍帯血(へその緒にある胎児の血液)に新型コロナの抗体が確認されているという。
また他の研究でも、母乳の中に抗体が発見されており、妊娠中や出産後も抗体が子供に引き継がれている可能性が示されたそうだ。
実際に、アメリカのフロリダ州南部で暮らす医療従事者の女性は、出産する3週間前に新型コロナワクチンを接種したが、その後生まれた女の子にもCovid19の抗体があったとされている。
1回の接種でも新生児から抗体を検出
フロリダ州の女性における研究結果は、まだ他の研究者により査読がされていないが、モデルナのワクチンを1回接種しただけで、新生児の臍帯血のサンプルで抗体が検出されたという。
以前の研究でも、新型コロナから回復した女性が、自然免疫を新生児に伝えていることが示されている。
全ての胎盤と母乳に抗体が存在
またもう1つの研究では、「マサチューセッツ総合病院」が、ファイザーやモデルナのワクチン接種をした131人の女性を調査。
このうち84人が妊娠(それ以外は母乳育児31人、非妊娠16人)していたが、いずれも似たような免疫反応が出ており、妊娠していない女性と同様の効果が得られていたという。
また採取したすべてのサンプルの胎盤と母乳に、抗体が存在していたそうだ。
無論、まださらなる研究が必要とされているが、Neeta Ogden博士は、承認されていない子供へのワクチン接種について、CBSの取材に対し次のように語っている。
「このことは、最も脆弱な集団の1つである新生児に一定レベルの保護を提供するため、希望に満ちています。もしワクチンからの抗体が、この種の安全な母体から新生児に受け継がれるのを見ることができれば、それは正しい方向への本当に大きな一歩だと思います」(了)
出典元:CBS:First baby in U.S. born with antibodies against COVID-19 after mom receives dose of Moderna vaccine while pregnant(3/19)
出典元:INDEPENDENT:Vaccinated pregnant mothers pass antibodies to babies, research shows(3/21)