火星探査ローバー「パーサヴィアランス」が、緑色の奇妙な石を発見
NASAの探査ローバーが、火星の表面に奇妙な石を見つけ、その写真がネットに投稿されている。
表面が滑らか、小さな穴も
探査ローバー「パーサヴィアランス」は先日、火星の表面にある奇妙な石を発見した。
その石は緑色をして、表面は滑らかなように見え、所々に小さな穴が開いていたという。
「パーサヴィアランス」は搭載されたカメラで石を撮影し、レーザー照射。しかしまだ現時点では、この石がどのようなものかは、分かっていない。
While the helicopter is getting ready, I can’t help checking out nearby rocks. This odd one has my science team trading lots of hypotheses.
It’s about 6 inches (15 cm) long. If you look closely, you might spot the row of laser marks where I zapped it to learn more. pic.twitter.com/sq4ecvqsOu
— NASA’s Perseverance Mars Rover (@NASAPersevere) March 31, 2021
レーザーを照射し組成を特定できる
この石の大きさは約15cm。表面が滑らかなことから、かつて火星の表面にあった水によって、すり減った可能性があるという。
またかなり以前に火星に降り注いだ隕石の断片である可能性もあるとか。
「パーサヴィアランス」には、過去に存在していたかもしれない生物に関連した有機化合物をしらべるため、高解像度のカメラ「スーパーカム」とともにレーザーや分光計が備えられている。
そして鉛筆の先ほどのターゲットに対しても、7m以上離れた場所からレーザーを照射して調べることができ、化学的・鉱物的な組成を特定できるそうだ。
また「パーサヴィアランス」は有機分子や過去の微生物などの兆候を調べることを主な目的としており、今後数年間で、最大30個の岩や土壌サンプルを収集。それらは地球に運ばれ、最終的には研究室で分析が進められるという。(了)
出典元:METRO:Perseverance found this weird rock on Mars and it’s puzzling scientists(4/2)