ニューギニアに生息するチョコレート色をしたカエル、新種だと判明
以前、ニューギニアで発見されたチョコレート色をしたカエルが今回、新種だと明らかにされた。
2016年にニューギニアで発見
そのカエルとは「Litoria mira(通称:チョコレートフロッグ)」。「mira」とはラテン語で「珍しい」「奇妙な」「驚くような」という意味があるらしい。
「Litoria mira」は2016年にニューギニアの湿地帯において、オーストラリア人科学者のSteve Richards博士によって発見されたという。
その後、Richards博士が数年間かけて調査を続け、今回「Litoria mira」が新種であることが確認されたそうだ。
豪に生息する「イエアメガエル」に近い種
「Litoria mira」は、オーストラリアに生息する「イエアメガエル」と非常に近い種になるという。実際、「イエアメガエル」も茶色に変色することがあり、やはりニューギニアにも生息しているそうだ。
しかし遺伝的には異なって進化したとみられ、実際にこれらの種は交配できない。今回、遺伝的な解析を行った、クイーンズランド博物館とGriffith大学に在籍しているPaul Oliver氏は、次のように述べている。
「オーストラリアでよく知られているアオガエルの見落とされていた親戚が、ニューギニアの低地の熱帯雨林に生息していることを発見したのは驚きでした。」
またOliver氏と彼の研究チームは、「Litoria mira」と「イエアメガエル」との肉体的な違いを調査。
その結果、「Litoria mira」の目の後ろにはラベンダー色の斑点があることや、成長すると7~8cmになることなど、いくつかの身体的な違いが明らかになったという。
今回のカエルを発見したRichards博士は、次のように述べている。
「(略)チョコレートフロッグの場合は、結果が出るまでに時間がかかりました。オーストラリアには、ニューギニアのような低地の湿地帯がないので、チョコレートフロッグが発見される可能性は低いと思います」(了)
出典元:INDEPENDENT:New ‘chocolate frog’ discovered in New Guinea jungle(5/29)