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ソドムとゴモラの逸話は本当か?ヨルダンの古代都市で大気爆発の痕跡を発見

ソドムとゴモラの逸話は本当か?ヨルダンの古代都市で大気爆発の痕跡を発見
UC Santa Barbara

ヨルダンにあった古代都市での調査が進められ、過去に大気爆発が起きた可能性が指摘されている。

 

現在のエルサレムの10倍規模の都市

 

その古代都市とは、死海の北東、ヨルダン渓谷南部の高台に位置していた「タル・エル・ハマム(Tall el-Hammam)」だ。

 

ここは今から約3600年前に隆盛を極め、多くの居住区が立ち並び、その規模は現在のエルサレムの10倍だったと考えられている。

 

このエリアには戦略性の高い集落が何千年にも渡って建てられ、または破壊され、再建されるのを繰り返し、その様子は地層からも明らかになっていたという。

 

しかし青銅器時代中期の第2層には、1.5mの層があり、そこには非常に興味深い「外側が溶けてガラス状になった陶器の破片」や「泡立った泥レンガ」「部分的に溶けた建築資材」などが見つかっていたそうだ。

 

UC Santa Barbara

大気爆発が起きた証拠

 

アメリカ・カリフォルニア大学サンタバーバラ校のJames Kennett氏らの研究グループは、1万2800年前に起きた古い大気爆発のケースを調べていたが、「タル・エル・ハマム」で見つかった炭化したり、溶解したりした物質が似ていることに気づいたという。

 

そこでKennett氏や科学者のAllen West氏らは、トリニティ・サウスウエスト大学の聖書学者・Philip J. Silvia氏の調査に参加。

 

今から3650年前に、この都市で何が起きたのかを調査し、その結果を9月20日、学術誌「Nature Scientific Reports」において発表した。

 

東シベリアで起きたのと似た現象か

 

実は、1908年に東シベリアの上空では、56mから60mの隕石が地球の大気を突き抜ける「ツングースカ事件」が起きていたという。

 

これにより約12メガトンの大気爆発が起きたとされているが、Kennett氏は、これと似た宇宙規模の大気爆発が、「タル・エル・ハマム」の近くでも起きた証拠があると述べている。

 

発表された論文によると、「タル・エル・ハマム」の上空での爆発の衝撃は、宮殿とその周辺の壁や泥レンガの建造物を平らにするのに十分なものであったという。

 

また骨の分布を見ると、近くの人間が極端にバラバラになり、骨格が断片化していることも分かったそうだ。

 

また非常に高い圧力下でのみ形成される亀裂を含んだ砂粒の「ショックオーツ」の発見も、大規模な大気爆発を示す証拠になったとか。

 

Wikipedia

「ソドム」の都市だとする議論が続く

 

実は「タル・エル・ハマム」の都市は、旧約聖書の創世記に登場する2つの都市のうち、神に滅ぼされたソドムの都市ではないかとの議論が現在も続いているという。

 

旧約聖書には、空からは火と硫黄が降ってきて、ソドムとゴモラなど複数の都市が破壊され、火からは濃い煙が立ち上り、都市の住民は殺され、地域の作物は破壊されたと書かれている。Kennett氏は次のように述べている。

 

「創世記に記述されているすべての観察結果は、宇宙からの大気爆発と一致しています。しかし、この破壊された都市が本当に旧約聖書のソドムであるという科学的な証拠はありません」

 

ただ研究者たちは、この災害が、創世記に書かれている記述のヒントとなるような口承伝承を生み出した可能性があると考えている。(了)

 

出典元:UC Santa Barbara:An Ancient Disaster(9/20)

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