米・CDCが「オミクロン株」の症状を分析、咳や疲労感、鼻づまりが多数
アメリカの疾病予防管理センター(CDC)が、国内にいる「オミクロン株」に感染した人の症状についてまとめ、発表した。
味覚・嗅覚の喪失は8%
それによれば、「オミクロン株」に感染した43例の症状を分析したところ、89%の人が咳の症状を訴え、65%の人が疲労感、59%の人が鼻づまりや鼻水を訴えていたという。
またその他の症状としては、発熱(38%)、吐き気(22%)、息切れ(16%)、下痢(11%)などが報告されている。
さらに新型コロナウイルスに特有の症状、味覚・嗅覚の喪失については、わずか8%だったそうだ。
入院患者は1名、死者はゼロ
CDCの報告書によると、12月10日の時点で、オミクロン株に感染し、2日間入院した人が1名おり、この病気に関連した死亡者はいなかったという。
感染者の大半が症状を示しており、「無症状」と答えたのはわずか7%。
感染した43人のうち、47%はワクチンを2回接種しており、33%はブースターワクチンを接種済みで、19%はワクチンを全く接種していなかったそうだ。
また感染者のうち、過去に新型コロナに感染した人は14%、感染したことがない人は49%、分からないと答えた人は37%だったという。
You’ve probably heard a lot about the Omicron variant of the virus that causes #COVID19.
CDC scientists and partners are working hard to learn more about this variant.
Learn more: https://t.co/wbu65L0mgM.
— CDC (@CDCgov) December 9, 2021
感染と重篤な結果にはタイムラグ
CDCによれば、最初に報告されたオミクロン株の感染例の多くは軽度であるようだが、他の変異株と同様に、感染と重篤な結果との間にはタイムラグが存在するという。
また「ワクチン接種を受けた人や新型コロナの感染歴のある人では、ワクチン未接種の人よりも症状が軽度であることが予想される」と述べている。
さらに「たとえほとんどの感染が軽度であったとしても、感染力の強い変異株であれば、医療システムを圧迫するほどの症例が発生する可能性がある」と警告している。
アメリカでは、12月1日に最初のオミクロン株に感染した人が確認され、現在では22の州に感染者が見られるという。
感染者のうち14日間に国外に渡航していたのは33%に過ぎず、このオミクロン株がすでに地域社会の中で広がっていることが示されている。(了)
出典元:CDC:SARS-CoV-2 B.1.1.529 (Omicron) Variant — United States, December 1–8, 2021(12/10)
出典元:METRO:Omicron symptom seen in 89% of US patients identified(12/12)