Switch news

知っておきたい世界のニュース

NASAの宇宙飛行士、ISSに355日滞在し記録を更新、ロシア人と共に地球へ帰還

NASAの宇宙飛行士、ISSに355日滞在し記録を更新、ロシア人と共に地球へ帰還
Twitter/Mark T. Vande Hei

アメリカ人の宇宙飛行士が、国際宇宙ステーションでのNASAの滞在記録を更新した。

 

NASAの長期滞在記録を更新

 

その宇宙飛行士とは、マーク・バンデ・ヘイ氏(55)だ。彼は3月30日、ロシアのコスモナウトであるアントン・シュカプレロフ氏とピョートル・ドゥブロフ氏と共に、ソユーズカプセルでカザフスタン着陸した。

 

バンデヘイ氏は昨年4月9日にソユーズで打ち上げられ、その後国際宇宙ステーションに355日も滞在。NASAの宇宙飛行士としての連続滞在記録を更新したという。

 

 

昨年10月には、ロシア人の撮影クルーがISSを訪問。その対応のために、バンデ・ヘイ氏とドゥブロフ氏は、当初予定していた滞在期間を2倍に伸ばすことになったそうだ。

 

ちなみにNASAの宇宙飛行士以外での最長連続滞在記録は、438日。1994年~1995年にかけて、ロシアのワレリー・ポリャコフ宇宙飛行士がミール宇宙ステーションに滞在し、記録を作っている。

 

帰還作業も通常通り

 

現在、ウクライナにロシアが侵攻し緊張が高まっているが、アメリカ人の宇宙飛行士であるバンデ・ヘイ氏の帰還は慣例に従った手順で行われたという。

 

着陸の際には、医師やその他のスタッフからなる小規模なNASAのチームが待機。その後、バンデ・ヘイ氏とともに直ちにアメリカへ戻る予定だったそうだ。

 

ロシアのウクライナ侵攻以前から、バンデ・ヘイ氏は2人のロシア人クルーと侵攻の話題を避けていたという。

 

しかし地球へ帰還する前、ロシア人のシュカプレロフ氏は「地球では、人々は問題を抱えている。軌道上では、我々は一つのクルーだ」と述べ、仲間の宇宙飛行士を「私の宇宙兄弟、宇宙姉妹」と呼び、抱きしめた。

 

 

ロシアへの経済制裁に反対していたロシア宇宙庁「ロスコスモス」のドミトリー・ロゴジン長官は、西側の宇宙機関との協力を拒否するような発言をしていたが、NASAは今後もロシア側との協力は可能である、と述べている。(了)

 

出典元:The Guardian:US astronaut returns to Earth with Russian cosmonauts after record-breaking mission(3/30)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top