イギリスで次世代型の新型コロナ・ワクチンを承認、投与は年に1回のみ
イギリスで次世代の新型コロナ・ワクチンの使用が承認され、今後多くの人々に投与されることになるという。(アイキャッチは現在のモデルナ・ワクチン)
オリジナルとオミクロン株をターゲット
このワクチンはモデルナ社が開発したもので、オリジナルのCovid株と、昨年の冬に急速に広まったオミクロン株をターゲットにしているという。
そのワクチンの名前は「mRNA-1273.214」。これはすでに1回目用やブースター接種用に使われているモデルナ製ワクチンの改良型とされている。
このワクチンは先日、イギリスの医薬品・医療製品規制庁によって、世界で初めて成人向けの使用が承認された。
投与は1年に1回だけ
このワクチンはブースター接種用だが、1年に1回の投与で済むと言われている。
モデルナ社の最高経営責任者であるステファン・バンセル氏は、これを「次世代Covid19ワクチン」と呼んでおり、「冬の間、イギリスの人々を新型コロナから守る重要な役割を果たすだろう」と述べている。
またこのワクチンの副作用は、オリジナルのモデルナ・ワクチン投与で見られたのと同じく軽度だという。
BA.1に対しても強い免疫反応
医薬品・医療製品規制庁の最高責任者であるジューン・レイン博士によれば、この次世代型ワクチンは、2020年のオリジナル株だけでなく、オミクロンBA.1変異株に対しても強い免疫反応を示すことが臨床試験で確認されているという。
またこの新しいワクチンは、イギリスの規制当局の安全性、品質、有効性の基準を満たすことが確認された上で、承認されたそうだ。
さらにモデルナ社は、このワクチンを使用できるようにするため、すでにオーストラリア、カナダ、EUの規制当局への承認申請も完了したと述べている。(了)
出典元:METRO:UK approves new ‘once a year’ Covid jab in world first(8/15)