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木星で生命を探すミッションがスタート、探査機の打ち上げに成功

木星で生命を探すミッションがスタート、探査機の打ち上げに成功
Twitter/ESA

欧州宇宙機関(ESA)の探査機が先日、木星に向けて打ち上げられたのをご存じだろうか?

 

木星探査機「ジュース」

 

木星探査機「ジュース(Juice)」を載せたロケットは4月14日、南米北東部のフランス領ギアナのコミューン、クールーの発射台から打ち上げられたという。

 

当初は、13日に打ち上げられる予定だったが、落雷の恐れがあったため24時間延期され、その後探査機は「アリアン5ロケット」に載せられ、無事に宇宙へ旅立ったそうだ。

 

このミッションは、ESAがこれまで太陽系で行ったものの中で最も複雑とされ、科学者やエンジニアはロケットの打ち上げ成功に安堵したという。

 

3つの衛星を巡る

 

今回のミッションの主役は、木星の衛星たちだ。探査機「ジュース」は木星の3つの衛星、「エウロパ」や「カリスト」「ガニメデ」を訪れる予定だという。

 

これらの衛星の地下には塩水の海があることが発見されており、生命や居住の兆候を探るために太陽系で最も重要な場所になってきたそうだ。

 

そして地球の海底にある熱水噴出孔が、木星の衛星にも存在すれば、暗闇の中で生命が育つのに十分な暖かさが得られている可能性がある、と考えられている。

 

木星には2031年に到着予定

 

「ジュース」は8年かけて飛行し、2031年に木星に到着する予定で、その後は10個の高度な観測機器を駆使し、木星とその氷の衛星を調査する。

 

そして木星の表面にある赤い楕円形をした模様「大赤斑」が縮小している理由や、木星で3番目に大きな衛星「イオ」が太陽系で最も火山活動が活発な理由、さらに海を持つ衛星に生命が存在する可能性があるか、あるいは存在したことがあるか、などを探るという。

 

「ジュース」が訪れる予定の3つの衛星のうち、生命が存在する可能性があると考えられているのは「エウロパ」だ。

 

「エウロパ」の幅は2000マイル(約3200km)弱と地球の月よりも小さいが、深さ100マイル(約160km)の海があり、地球のすべての海を合わせた量の2倍の水が存在する可能性があると言われている。(了)

 

出典元:The Guardian:Juice mission blasts off to Jupiter to look for signs of life(4/14)

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