巨大ロケット「スターシップ」の打ち上げテスト、迫力ある動画をたっぷり

Twitter/Everything SpaceX

4月20日、アメリカのテキサス州で、スペースX社のロケット「スターシップ」の打ち上げテストが行われた。しかし数分後、このロケットは爆発したという。

打ち上げ4分後に空中で爆発

推進ロケットに装着された「スターシップ」は、今週初め「加圧弁」の不具合で、打ち上げテストが中止されていた。

しかし現地時間の20日午前8時33分には、テキサス州の町、Boca ChicaにあるスペースX社の施設「スターベース」から打ち上げられた。

Liftoff from Starbase pic.twitter.com/rgpc2XO7Z9

— SpaceX (@SpaceX) April 20, 2023

Seeing Starship Super Heavy clear the pad is MAJESTIC! 🔥 pic.twitter.com/2bwGihDHzx

— Everything SpaceX (@spacex360) April 20, 2023

View of Starship liftoff from South Padre Island pic.twitter.com/JrXCZLrQEy

— SpaceX (@SpaceX) April 20, 2023

打ち上げは順調に進んだように見え、速度も上がったものの、やがて高高度で回転を始め、地上を離れてから約4分後に空中で爆発した。

Starship Super Heavy has experienced an anomaly before stage separation! 💥 pic.twitter.com/MVw0bonkTi

— Primal Space (@thePrimalSpace) April 20, 2023

原因はロケットシステムの2つの部分、ブースターと宇宙船が離陸後にうまく分離できず、宇宙船が故障した可能性があると考えられている。また搭載されていたラプターエンジン33基のうち5基が点火しなかったという。

I cannot get over this Raptor engine footage! pic.twitter.com/VbZxxftXh7

— Everything SpaceX (@spacex360) April 20, 2023

ロケットが自然に爆発したのか、それとも宇宙船がコースを大きく外れるのを防ぐために破壊する安全装置が作動したのかは、まだわかっていない。

数か月後には次のテストを予定

「スペースX」社は以前から、打ち上げテストの成功の可能性は低く、目的は完全なミッションが達成されるかどうかにかかわらず、データを収集することであると述べていた。

「スペースX」社のCEOであるイーロン。マスク氏も、爆発後には「数カ月後に行われる次のテストに向けて多くを学んだ」とツイートした。

宇宙船の「スターシップ」は、推進ロケットの「スーパーヘビー」の上に装着され、「スーパーヘビー」には33基のラプターエンジンが取り付けられている。下は打ち上げ直後の地上付近の様子。コンクリート片が降り注いでいる。

The view from near the launch site of Starship’s test flight! 🚀

It’s raining concrete…

📹: @LabPadre pic.twitter.com/vHVfOkF3wb

— Primal Space (@thePrimalSpace) April 20, 2023

下は隣接するタワーから撮影された映像。