初めてロボットで受精させた子供が誕生、プレステのコントローラーで操作
スペインの新興企業が、精子注入ロボットを開発し、それにより初めて人間の赤ちゃんが誕生した。
すでに2人の女の子が誕生
このロボットを作り上げたのは、「Overture Life」社。彼らは体外受精の自動化を目指し、開発を続けてきたという。
そして先日、このロボットを使い、卵子に精子を注入。受精させることに成功し、2人の女の子が誕生した。
この赤ちゃんたちは、「ロボット」による受精で生まれた初めての人間と考えられている。
Les tous premiers bébés conçus avec l’aide d’un “robot injecteur de sperme” sont nés. Cet appareil développé par la startup 🇺🇸 Overture Life est une première étape vers l’automatisation, et donc la réduction du coût, de la fécondation in vitro.https://t.co/nDeh80G2ta pic.twitter.com/7EfNhryBDj
— Aymeric Pontier (@aympontier) April 26, 2023
ゲームのコントロ―ラーを使い操作
もっともこのロボットは完全自動ではないようだ。
実際に受精させる時には、不妊治療の経験のないエンジニアが、ソニーの「プレイステーション5」のコントローラーを使い、ロボットの針で十数個の卵子を受精させたという。
世界では毎年約50万人の子供が体外受精で誕生しているが、体外受精を必要とする多くの人にとって、そのプロセスは高価で手が届かない状態だと言われている。
実際に、体外受精ラボの維持には数億円の費用がかかり、訓練を受けた胚培養士が常駐し、顕微鏡下で極細の中空針を使って精子と卵子を繊細に扱っているという。
しかし精子の注入、卵子の凍結、胚の育成といったプロセスの一部を自動化することで、体外受精の費用を安くできる可能性があるそうだ。
また研究者らは、もし体外受精が機器の中で行えるようになれば、患者は専門のクリニックに行く必要がなくなるかもしれないとも考えている。(了)
出典元:METRO:First babies conceived using PlayStation-controlled robot are born(4/27)