Switch news

フランスが放射線予防のヨウ素剤を、さらに220万人に配布

フランスが放射線予防のヨウ素剤を、さらに220万人に配布
Wikipedia/ノジャン原子力発電所

フランスの原子力安全局は、9月17日、国内19の原子力発電所周辺に住む220万人に、放射線予防用のヨウ素剤を配布することを発表した。

 

配布対象者を拡大

 

日本の福島原発事故から5年後の2016年、フランス政府当局は原子力発電所から10km以内にある37万5000世帯に、緊急時のためのヨウ素剤を無料配布した。今回、その範囲が10km拡大され、発電所から10〜20 kmに住む人たち220万人にもヨウ素剤が配布されることになった。

 

対象となる住人たちには、原発事故発生時の対応について説明したパンフレットと共に「引換券」が郵送され、住人は薬局で券と引き換えにヨウ素剤を受け取ることになる。

 

原発事故で大気中に放出された放射性ヨウ素が、呼吸などで人体に取り込まれた場合、後に甲状腺がんを引き起こす可能性が高くなる。だが、原子力安全局によれば、あらかじめヨウ素(放射性ではない安定ヨウ素)を摂取しておけば甲状腺が放射性ヨウ素を吸収できなくなり、がんの発生率を抑制できるとのこと。

 

フランスは原子力の国

 

海外メディアによれば、フランスは世界で最も原子力発電に依存している国だそう。国内19ヵ所にある発電所で合計で58の原子炉が稼働し、国内消費電力の4分の3をまかなっている。

 

また、フランス国内には原子力発電所が多くあるため、国民の多くは原子炉から数百Km以内に暮らしていることになる。例えば、パリの東100kmほどにはノジャン原子力発電所があり、北西約180kmにはパンリー原子力発電所もある。フランス南東部のプロヴァンス地方を流れるローヌ川沿いには、クリュアス原子力発電所やビュジェ原子力発電所などいくつもの原発が並んでいる。

 

今回ヨウ素剤の配布対象区域が10km拡大したが、フランス原子力安全局の発表によれば、区域内に住む220万人の他に学校や会社、商業施設などにも十分な量のヨウ素剤が配布されるとのこと。(了)

 

 

出典元:Mail Online:France dishes out iodine pills to more than two million people in case of nuclear accident(9/17)

出典元:Reuters:France to give iodine to more people living close to nuclear plants(9/18)

Return Top