Switch news

知っておきたい世界のニュース

家賃はたったの114円!約500年間も家賃が上がらない独の町がすごい

家賃はたったの114円!約500年間も家賃が上がらない独の町がすごい
محمد بن مبارك / Twitter

約500年間にもわたり、家賃が一切上げられていないドイツの小さな地区が話題となっている。

 

1カ月の家賃はなんと114円ほど!

 

家賃が上げられていないとして話題となっているのは、ドイツ南部に位置するバイエルン州アウクスブルクの小さな地区「フッガーライ」。

 

 

アウクスブルクの中心地からほど近くに位置するこちらの地区には、黄色の外壁が愛らしい67の住宅が隣接し、今も142人の住人が居住しているという。

 

 

しかも、1521年に完成して以来、この住宅地は家賃が一切上がっていない。

 

そのため現在も家賃はなんと88セント、日本円にして約114円のままだという。

 

住宅を管理する「Fugger Foundation」でスポークスマンを務めるAstrid Gabler氏は「年間の家賃は500年もの間変わっていません。(1年間の家賃は)1ライングルデンで、現在の貨幣に換算すると88セントに相当します」としている。

 

 

フッガーライに暮らすために求められる条件とは?

 

一方、フッガーライに住む人は、家賃の他に教会の維持費として88セント、さらに光熱費と家の維持費として85ユーロ(約1万1000円)をも支払わなければならないという。

 

さらにフッガーライに住むためには敬虔なカトリックでなくてはならず、住人には一日3度神に祈りを捧げることが求められる。

 

それに加えGabler氏によると、この地に居住するためにはアウクスブルクに長く居住しており、生活に困窮していることも条件とされ、居住を望む場合には複雑な手続きも経ねばならないとのことだ。

 

ここに暮らすための条件も家賃同様に、1521年の完成時から変わっていないという。

 

https://www.instagram.com/p/BgQ7n-0hxex/?hl=en&tagged=fuggerei

 

実はモーツアルトの曽祖父も暮らした

 

フッガーライは世界最初期の計画的集合住宅として、生活に困窮する人のため建設されたもの。

 

ここで暮らした人々の中には、かの有名な作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの曽祖父、フランツ・モーツァルトも含まれているとのことだ。

 

ちなみにフッガーライの規則では22時から翌朝5時まで門が閉鎖される一方、番人に1ユーロを支払えば門を開けてもらうこともできるのだとか。

 

ビールと酒場が大好きなお国柄、たとえ生活に困窮していたとしても、たまには外で一杯やりたい、というドイツ人の気質に合わせたようでなんだか面白い。

 

 

長きにわたる歴史とドイツ人の暮らしぶりが伺えるフッガーライ、機会があれば訪れてみてはいかがだろうか。(了)

 

出展:The Local Germany:Fuggerei: The German district where rents haven’t gone up in 500 years(3/28)

出展:「フッガーライ」 モーツアルトの曾祖父も暮らした貧民の福祉住宅

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top