国連サミットへの派遣団員、宿が足りずラブホテルに泊まる
現在コロンビアで、生物多様性について話し合う国連の会議「COP16(生物多様性条約第16回締約国会議)」が開催されている。ウガンダ共和国の代表としてそこに出席するAggrey Rwetsiba氏は、現地到着早々に、コロンビアでありがちなトラブルに遭った。ホテルの予約に手違いがあって、泊まる場所がなくなってしまったのだ。
一般のホテルは満杯
COP16の開催地であるカリ市内は、他のどこのホテルも満杯。Rwetsiba氏は特別な要人というわけではないので、部屋を融通してもらえることはなく、結局落ち着いた先は市内のラブホテルだったという。
「モーテル 欲望(Motel Deseos)」という名のそのラブホテルの部屋には、ポールダンス用のポールや人を宙づりにするストラップなどがあり、天井は鏡張り。Rwetsiba氏はメディアの取材を受けてこう話している。
「私はラブホテルというものがどういう場所かよく知らないのですが、珍しいと思うものがありましたね。例えば天井の鏡とかです。天井に鏡がある部屋なんて、これまで見たことがありませんよ」
また、ノートパソコンのために電源コンセントを探したが、サイドテーブルのそばにはなく、ダブルベッドに沿った壁の中央に唐突にあったのも変だったという。
複数の部屋がCOP16参加者用に
「モーテル 欲望」のマネージャーであるDiana Echeverryさんによれば、2階建40部屋のうちの一角を、COP16の参加者12名に割り当てているのだそう。
地元当局から参加者を泊めてくれるようにという急な依頼を受け、「欲望」のために用いられる器具を慌てて部屋から運び出して、「COP16の参加者が泊まれるようにしつらえた」と話している。
当初1万2000~1万5000人と予想されていたCOP16の出席者は、2万3000人近くに増えた。そのため、市内の一般ホテルは100%埋まってしまい、Airbnb(民泊)や短期の貸し部屋にも空きがない状態だと報じられている。(了)
出典元:yahoo!life:Cali’s love motels adapt to host UN summit delegates(10/26)
出典元:X/UN Biodiversity