ベルギーの母娘、ダンボールの自動車でマックのドライブスルー
マクドナルドのハンバーガーが食べたくなったベルギーの母娘。だが、どこのマックも、今はドライブスルーしか開いていない。車を持っていないその2人、どうしてもマックのバーガーが食べたかったので、ダンボールで自作した車を運転して行った。
ダンボールの車
新型コロナウイルス感染症対策のため、ベルギーのマクドナルドは客席を閉鎖し、今はドライブスルーでしか営業していないそうだ。
ベルギー南部のラ・ルヴィエール市に住むNathalie Moermansさんと16才の娘さんは、自宅から500mほど離れたマクドナルドに行くために、ダンボールの車を作った。そうなった経緯についてNathalieさんはこう話す。
「娘が(マックに)行きたがったのですが、うちには車がないし、ロックダウン中で誰かから車を借りることもできないので、『行けない』と私は言いました」
しかし、そんなNathalieさんの頭に、ダンボールで車を作るというアイディアが浮かんだ。彼女はこう続ける。
「最初、娘は、馬鹿馬鹿しいとか、恥ずかしいとか言っていました。なので、私一人で勝手に作り始めると、やがて彼女も手伝い始めました。その時私はこう言ったんです。『これは後からいい思い出になるわよ。将来子供ができたら、おばあちゃんがとんでもないことを考えついた、と言えるじゃない』とね」
出来上がった車の写真がFacebookに公開されている。ナンバープレートのナンバーは「COVID-19」(新型コロナウイルスの正式名称)だ。背面には「すみません、マックが欲しいけど車持ってません」と書かれている。
お巡りさんに止められて
2人がダンボール車を運転して、というか歩いて、マックに行ったのは5月1日のこと。
途中、女性警官に止められて職務質問を受けたそう。Nathalieさんが事情を説明し、こうまでしてマックが食べたいことを話すと、警官は大笑いして写真を撮って行った。
ドライブスルーの列に並んでいる間、周囲のドライバーはクラクションを鳴らして親指を立て「Good!」のサイン、通行人も立ち止まって写真を撮っていた、とNathalieさんは話す。
もちろん、ドライブスルーの窓口では問題なく買え、2人は待望のマックのセットを持ち帰った。(了)
出典元:Newsweek:Belgian Mom Did Not Have a Car to Take to McDonald’s Drive-Thru—So Built Her Own Out of Cardboard(5/6)
出典元:NDTV:Mother, Daughter ‘Drive’ Cardboard Car To McDonald’s Drive-Thru(5/8)