火が大好きな消防士、炎に包まれて272m走りギネス世界記録に
フランスの消防士が自分の身体に火を点けて疾走し、2つのギネス世界記録を打ち立てた。1つは「全身燃えながら酸素(ボンベ)なしで100mを走る最速記録」、もう1つは「全身燃えながら酸素(ボンベ)なしで走る距離の最長記録」だ。
挑戦者が多い「燃えながら走る」世界記録
今回の新記録を樹立したのは、フランス人の消防士でスタントマンを兼業しているJonathan Veroさん(39)。全身燃えながら(もちろん耐火服を着ている)陸上競技のトラックを走った彼は、最初の100mをこれまでのギネス記録より7.58秒速い17秒で走り、「全身燃えながら酸素(ボンベ)なしで100mを走る最速記録」に認定された。
また、その後も彼は火がついた状態で計272.25mの距離を走り、「全身燃えながら酸素(ボンベ)なしで走る距離の最長記録」にも認定された。これまでの最長記録は204.23mだった。
下にあるのが、ギネス公式のツイッターアカウントに投稿された動画だ。耐火服を着てさえいれば熱くないのだろうか、と心配になってしまう。
New record: The fastest full body burn 100 m sprint without oxygen – 17 seconds by Jonathan Vero (France)
Jonathan also set the record for the farthest distance ran in full body burn during this attempt at 272.25 metres! 🔥 pic.twitter.com/J0QJsPNkPf
— Guinness World Records (@GWR) June 29, 2023
ギネス世界記録によれば、「全身燃えながら酸素(ボンベ)なしで走る距離の最長記録」は、意外にも、挑戦者が目白押しなのだそう。そのせいで、2009年以来、タイトル保持者が7回も変わっているとのこと。
火が大好きな消防士
今回新記録を樹立したJonathanさんは「火が大好き」で、子供の頃から「火で遊ぶのをやめたことがない」という変わった人だ。
消防士でありながら、火だるまになるスタントマンとして活動し、さらには燃える物をジャグリングしたり、火を食べたりする芸人としても舞台に立っている。火を消す仕事をする一方で、いろいろな物に火を点けて遊んでいるとも言える。
今回のギネス記録樹立は、子供の頃からの夢だったそう。「持久力と瞬発力、そして呼吸法」の練習を3ヶ月間行なって準備したと話している。(了)
出典元:UPI:Man runs 893 feet while on fire, breaks two world records(6/29)
出典元:Guinness World Records:French ‘Human Torch’ runs record-breaking distance while on fire(6/29)