民主化運動が弱まっている?香港の抗議集会で参加者が過去最低を記録


香港で民主化を求める抗議集会が行なわれたが、参加者が過去に比べて非常に少なかったとBBCなどが伝えている。

 

主催者、警察双方の参加者数も過去最低

 

7月1日、イギリスからの返還を祝う21回目の記念日を迎えた香港では、中国政府に対し民主化を求める抗議集会も行われたという。

 

集会の主催者は、参加者が5万人いたと発表。一方、警察は9800人が参加したと発表したが、双方とも参加者の人数はこれまでで最も少ない数字だったそうだ。

 

そして近年、香港では著名な活動家らが多く投獄されており、民主化を求める活動が弱まっているのでは、と指摘されている。

 

2014年に起きた「雨傘運動」

 

香港は1997年にイギリスから中国に返還され、一国二制度の下で完全に民主化されてはいないものの、高度な自治権が認められてきた。

 

しかし2014年、香港特別行政区行政長官選挙において中国政府が候補者を親中派に絞る方針を打ち出す。

 

これに対し学生らは一国二制度の矛盾を爆発させ、大規模な抗議活動が勃発。中国政府に異議を唱える「雨傘運動」が展開され、多くの学生や市民が街を占拠した。

 

その後も民主化を求めるために数多くの抗議集会が繰り返し行なわれてきたが、中国政府は徐々に活動家らを逮捕し、民主化を求める動きを排除し続けてきた。

 

習近平氏の絵が燃やされるも、すぐに消火

 

7月1日の抗議集会では、数百人の警察に囲まれた参加者らが、バナーを掲げて通りを行進。中には民主化運動の象徴だった「黄色い傘」をさしている人もいたという。

 

また活動家のLui Yuk-linさんは、習近平国家主席の絵を燃やしたが、火はすぐに周りにいた警察官によって消されたそうだ。

 

さらに他の参加者の中には、中国政府のために働く人物として批判されてきた、香港行政長官のCarrie Lam氏の顔を真似た、ピノキオのマスクを被っている人もいたとか。

 

この抗議集会に対し中国政府は声明で「一国二制度に敬意を払わないスローガンを唱えることは、香港全体の利益に沿わない。その発展を損なう可能性がある」と述べたという。

 

一方、今回の集会では民主化だけでなく、リサイクルや環境問題、不動産価格の高騰など、さまざまな問題に対しても抗議の声が上がったそうだ。(了)

 

出典元:BBC:Hong Kong pro-democracy protests draw low turnout(7/1)

出典元:ABC:Hong Kong pro-democracy protests draw low turnout, 21 years after British handover to China(7/2)