ロバに色を塗ってシマウマに変えた?エジプトの動物園に対する疑惑が浮上
エジプトの動物園で、シマウマのように色を塗られたロバと思われる動物の写真が撮影され、問題となっている。
ネットに投稿した後、拡散し問題に
その写真を撮影したのは学生のMahmoud A. Sarhanさん。彼によれば首都カイロにある「International Garden municipal park」で、その動物を見かけたという。
その動物はシマウマのような大きさではなく、小柄で、耳の先端も尖っており、顔の黒い縞も滲んでいたため、色を塗られたロバに見えたそうだ。
その後、Sarhanさんは写真を自身のフェイスブックに投稿。するとあまりにもひどいとして、たちまちネットで拡散したと言われている。
しかしこの動物園は、ロバに黒と白の色を塗ったことを否定。地元ラジオ局「Nogoum FM」に出演した同動物園のMohamed Sultan氏は、この動物はフェイクではないと主張したという。
獣医は色を塗られたと断言
ただ地元のニュースグループ「Extranews.tv」が獣医に取材を行ったところ、そもそもシマウマの鼻は黒で、縞模様はもっと一定しており、平行になっていると発言。檻の中にいる2頭の動物は両方とも色を塗られたと、断言したそうだ。
もっとも来園者の目を騙そうとする行為は、この動物園が初めてではない。
過去にはパレスチナ自治区のガザにある動物園で、イスラエルの包囲が続く中、シマウマが手に入らないためロバに色を塗ったり、他の動物園でもぬいぐるみを置いたりしたところもあったという。
また2013年には中国の河南省にある動物園で、チベット原産のマスチフ犬をライオンに見立てて展示したり、2017年には広西チワン族自治区にある動物園もプラスチックのペンギンを並べたりして、来園者をがっかりさせたこともあるとか。
確かに動物がいなければ経営も成り立たないのかもしれないが、動物に色を塗るのは、やりすぎと言えるかもしれない。(了)
出典元:BBC:Egypt zoo accused of painting donkey to look like a zebra(7/26)
出典元:euronews:Egyptian zoo accused of painting donkey to look like a zebra(7/26)