再びスリランカ海軍の船が、沖合に流された2頭のゾウを救助
スリランカ海軍が沖合で立ち往生していた2頭のゾウを陸地へ曳航し、救助したとして話題となっている。
2頭で沖を泳いでいたゾウたち
その出来事が起きたのは今週の日曜日、島の東側、Trincomale県の沖合とされている。
当時、海上でパトロールを行っていたスリランカ海軍の船が、海を泳いでいる2頭のゾウを発見。そこで3隻の船がレスキューミッションに参加したという。
船は海軍のダイバーと連携して2頭を浜辺へと曳航。その様子を撮影した。
海軍のダイバーがゾウにロープを掛ける
動画では救助隊員が乗った小さなボートが象に接近、ゾウにロープをかける場面が写っている。
さらにダイバーも参加し、ゾウにかけたロープを中型の船につなぎ、浜へと曳航していく。
また海軍の大型船は近くを他の船などが通過しないよう見張っていたそうだ。
やがて2頭はケガもなく無事に浜へ近づき、その後自分の足で住んでいたFoul Pointというジャングルへと帰っていったという。
住処を奪われている野生の象たち
実はこのようなゾウのレスキューは、今回が初めてではない。
先月もスリランカ海軍が強い潮に流されたゾウを発見し、体にロープを巻きつけ、陸地まで曳航して救助している。
スリランカではゾウは文化の象徴とされているが、近年は農業の拡大や住宅地の開発等によって森が切り開かれ、ゾウらは住んでいる場所を奪われるなど危機に瀕しているそうだ。
実際、スリランカのゾウはすでに絶滅危惧種に指定され、19世紀の変わり目以降、65%も数が減っており、現在は2500から4000頭になっているという。(了)
下の映像では救出の一部始終が映っている。(時間は約8分)
出典元:CNN:Trunks not made for swimming: elephants rescued from Sri Lankan sea(7/24)