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香港で2度の肝移植に失敗した医師を逮捕、過失致死罪で起訴

香港で2度の肝移植に失敗した医師を逮捕、過失致死罪で起訴
flickr_Hwan Hyeok Kim

香港警察は、女性患者に対して2回も肝移植を行い、失敗して死に至らしめたとして2人の医師を起訴した。

 

2017年8月に女性患者が死亡

 

その女性患者とは、Tang Kwai-szeさん(当時45歳)。彼女は2017年に2度の肝移植を受けたが、同年8月26日に重度の肝不全で死亡したという。

 

45歳と50歳の2人の医師は、2017年1月から2月にかけて、クントン(Kwun Tong)のUnited Christian Hospitalで、この女性の治療にあたっていたそうだ。

 

医師らは女性患者に高用量のステロイドを処方したが、副作用を打ち消すための抗ウイルス剤を投与しなかったという。

 

女性患者は、2人の医師のもとで薬を飲み続け、2017年4月に急性肝不全に陥ってしまう。そして2度の肝移植が行われたが、結局女性患者は亡くなってしまった。

 

香港医師会は今年の1月11日、この事件の医療過失に「深い懸念」を抱いていると述べ、2人の医師は1月10日に捜査が終了した後、逮捕されたという。

 

臓器提供を巡ってSNS上で議論に

 

実は、Kwai-szeさんのケースでは、香港での臓器提供ルールをめぐってソーシャルメディアで議論が高まったという。

 

当時、18歳まであと3カ月だった娘さんが、肝臓の一部を母親のKwai-szeさんに提供することを申し出ていたが、それが許されなかったからだ。

 

香港では18歳未満の臓器提供を認めていないため、その後ソーシャルメディア上ではこの規則を非難する声が多く上がったとか。

 

また娘さんは、臓器提供の要求を考慮しなかったとして、裁判所に病院を訴えることも考えていたという。(了)

 

出典元:INDEPENDENT:Two Hong Kong doctors charged with manslaughter over double botched liver transplants(1/12)

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