荷物のみならず乗客にも重量検査?フィンエアーの新たな試みが話題に
フィンランドの航空会社、フィンエアーは同社の飛行機に搭乗する乗客に対し、荷物と同様に重量検査を実施する計画を発表した。
人への重量検査は事業費削減のため
フィンエアーによると、この計画は同社の事業費を削減するために行われるという。
機体のより正確な重量とバランスを算出することにより、同社は機体に搭載する燃料を合理化し、それによって事業費を削減することが可能であるとしている。
フィンエアーは、既に2日間にわたり180人の乗客に対し体重検査を実施しており、さらに来年春までこの調査を拡大させていきたい考えだ。
同社は2018年までの間に、航路や季節など異なる条件の下、少なくとも2000人の乗客に任意で体重検査を実施したいとしている。
フィンエアーの広報部長Päivyt Tallqvistは、「フィンエアーは、わが社が乗客の正確な平均体重を把握しているか否か確認するため、この調査を実施している。われわれは航空機のパフォーマンスと荷物搭載との関係性において、最も信頼できるデータを確実に把握したいと考えている」と説明する。
季節や国によっても異なる乗客の平均体重
フィンエアー上層部によると、気温の変化の影響を受けるため、乗客の体重は夏季と冬季で大きく異なっているという。
欧州連合の専門機関である欧州航空安全機関の統計によると、乗客の体重は国によっても異なっている。
男性の平均体重は83.9kgで、一人の男性の機内持ち込み荷物は6.3kg。女性の平均体重は65.3kg、機内持ち込み荷物は約5kgだとか。
これに対し、フィンランド人の場合は男性の平均体重が84.8kg、女性の平均体重は69.8kgとなっている。
“重量超過”でも罰則はナシ
フィンエアーの広報部長Päivyt Tallqvistは「体重検査は任意かつ匿名のものであり、体重測定の結果は乗客担当者だけが見ることが出来る」とも付け加える。
さらにフィンエアーは“重量超過”の乗客に対し、罰則を課すなどの措置は取らないとしている。(了)
出典元:THE Sun:CARE TO WEIGH IN? A European airline is going to weigh passengers before every flight(11/2)