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サッカーの試合で親パレスチナの横断幕、イスラエル関連のボイコットも呼びかけ

サッカーの試合で親パレスチナの横断幕、イスラエル関連のボイコットも呼びかけ
X_Leyla Hamed

イギリスのスコットランドで行われたサッカーの試合で、パレスチナ人に寄り添う横断幕が掲げられた。

 

「セルティック」のファンが再び横断幕

 

12月23日、スコットランドのグラスゴーで行われた、サッカーチーム「セルティック」と「リビングストン」との試合で、観客席に親パレスチナの横断幕が掲げられた。

 

その横断幕には、「今夜は多くの家が悲しんでいる」「彼らは、ロウソクの明かりの元で、誰かの名前をささやいている」「2万人以上が殺された。そのうち子供たちは8000人以上だ」と書かれていたという。

 

セルティックのファンは10月25日の試合前にも、パレスチナの旗を振り、「パレスチナ解放を」「レジスタンスに勝利を」と書かれた横断幕も掲げ、約283万円の罰金が科されていた。

 

ボイコットを呼びかける

 

またロンドンでは、ガザ地区での停戦を求めて、多くの人が町を行進し、イスラエルを支援する企業の製品をボイコットするよう呼びかけたそうだ。

 

デモを主催した活動家団体の「シスターズ・アンカット」は12月23日、SNSに「大量虐殺が起きている間、いつものようにクリスマスを迎えることはできない」と書き込み、スポーツ用品の「Puma」や「ヒューレット・パッカード」、保険会社「アクサ」などをボイコットするよう呼び掛けた。

 

投稿された動画にも「Puma」の店の外で、デモ参加者が「閉鎖せよ」と叫ぶ様子が映っていた。

 

またファッションブランド「Zara」の2つの店舗でも、抗議デモが行われ、デモ参加者が「買い物をしている間に爆弾が落ちてくる」「Zara、Zara、隠れることはできない、虐殺支持をやめろ」と叫んだという。

 

飢餓や病気のリスクが高まる

 

ガザ地区では、パレスチナ人に食料援助が届いておらず、飢餓のリスクが日に日に高まっている。

 

ガザ地区の多くのパレスチナ人が言うには、たとえ援助を受けるとしても、家族が生きていくために与えられるのはビスケット数枚と豆の缶詰だけだという。

 

食料不安を測る「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」の報告書でも、「ガザ地区の全人口が、壊滅的なレベルの緊急食糧不安に苦しんでおり、その割合は、これまで記録された中で最も高い」と述べられている。

 

 

国連の「ユニセフ」も23日、ガザ地区の水と衛生サービスが崩壊寸前にあると発表。「人道状況の悪化により、大規模な病気の発生リスクが高まっている。子供たちは塩水や汚染された水を飲まざるを得ず、その結果、死亡や病気の危険にさらされている」と述べた。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Gaza war live: ‘People in Gaza are people,’ says UNRWA; death toll from Israeli attacks tops 20,000(12/23)

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