グレタさん、英での空港拡張計画に反対する抗議活動に参加
イギリスの空港で拡張計画がすすめられ、スウェーデンの気候変動活動家、グレタ・トゥーンベリさんが抗議活動に参加した。
5万から7万に増便する計画
イングランド・ハンプシャーにあるファーンバラ空港は先日、年間フライト数を5万便から7万便に増やす計画申請書を、地元の区議会に提出したという。
この空港計画が承認されれば、平日以外の航空機の移動が年間8900回から1万8900回に増加し、より大型の航空機が空港を使用できるようになる。
このためグレタさんらは、地元の住民や、イギリス発の環境保護団体「エクスティンクション・レベリオン」のメンバーらと共に抗議活動に参加。ファーンバラの町の中心部から、空港まで行進したそうだ。
Greta Thunberg is leading a protest against the Farnborough Airport expansion 🛩️✈️
The airport has submitted plans to move from a cap of 50,000 to 70,000 flights per year pic.twitter.com/vjloq3iqoO
— Sky News (@SkyNews) January 27, 2024
「空港を拡張する計画に愕然」
彼らは、ピンク色の発煙筒を焚き、横断幕を振りながら、プライベートジェット機の全面禁止を求めた。
抗議活動に参加した団体によれば、プライベートジェット機は旅客機よりも、最大で30倍の汚染物質を放出するという。抗議活動に参加したグレタさんも、次のように述べている。
「気候変動の緊急事態が深刻化する今日、プライベートジェットの使用が法的にも社会的にも認められているという事実は、現実から完全に乖離している。裕福なエリートたちが、極端で暴力的なライフスタイルを維持するために、地球上の現在と将来の生活条件をどのように犠牲にしているかを、これほど明確に示した例はほとんどありません」
ファーンバラ市のオフィス・アシスタントである、サラ・ハートさんは次のように述べている。
「地元住民であり、2人の子供の母親として、プライベートフライトを完全に禁止すべきなのに、空港を拡張する計画には完全に愕然としています。私たちは化石燃料の使用を増やすことなく、すべての子供たちにとって住みやすい世界を確保するために、抜本的な措置を講じる必要があります」
一方、ファーンバラ空港の広報担当者は、「この空港の環境負荷は、従来の商業空港の数分の1であり、空港は同地域最大の雇用の場の1つとして機能しています」と主張している。(了)
出典元:The Guardian:Greta Thunberg joins protest against expansion of Hampshire airport(1/27)