Switch news

知っておきたい世界のニュース

美術館の警備員が、展示作品を食べようとする【ロシア】

美術館の警備員が、展示作品を食べようとする【ロシア】
ren.tv

美術館の展示品が齧られるという、珍妙な事件がモスクワであった。犯人はその美術館の警備員。映像が監視カメラに残っていた。

 

壊された作品「金魚の脱出」

 

それはモスクワにある「全ロシア博覧センター(VDNKh)」で起こった。この博覧センターには、ロシアの産業、科学、技術、文化に関する展示物が常設されており、その中に芸術のセクションもある。

 

先月下旬、そこで現代美術の特別展が開催されていたのだが、「金魚の脱出」と題されたメインの作品が会場から消えてしまった。

 

犯人の警備員は、作品中の金魚に興味を持ったらしい。この前衛的な作品は、絵画とオブジェを組み合わせたもの。台の上に置かれた金魚鉢から1匹の金魚が頭を出しており、金魚鉢の後ろには海を描いた油絵が掛かっている。

 

そして、まるで金魚鉢から跳ね出て絵の中の海に飛び込んだかのように、もう1匹の金魚が絵に貼り付けてある。巡回して来た警備員の目には、リアルな金魚のオブジェが干物か何かに見えたのだろうか。

 

ren.tv

金魚を齧る警備員

 

ロシアのSNSで拡散されている動画には、作品に近づく警備員が映っている。彼は最初、2匹の金魚をつまみ、軽く引っ張ってみる。次に、油絵を片手でしっかり掴み、貼り付けてある金魚(のオブジェ)を引き剥がすのだ。そして、取れた金魚の臭いを嗅ぎ、頭部を口に入れて齧る。下にあるのは、ロシアのニュースメディアが放送したその映像。

 

 

監視カメラの映像をチェックした展覧会の主催者は、作品を守るべき警備員が作品を壊した犯人だと判り、ショックを受けているとのこと。

 

当の警備員はというと、悪びれる様子もなく「睡眠不足の夜が続き、作品を壊した時は自分が何をやっているか認識していなかった」と言っているそうだ。

 

彼は停職処分となり、作品は数日後に作り直されたと報じられている。(了)

 

出典元:Odditycentral:Security Guard at Art Exhibition Tries to Eat Art Exhibit While on the Job(2/8)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top