ワシントン発の旅客機が追い風で時速1290kmを超え、45分早く到着する
アメリカ·ワシントンD.C.からロンドンへ向かう旅客機が、先週日曜日、ジェットストリーム(ジェット気流)のおかげで記録的な速さに達した。
ロンドン·ヒースロー空港に45分早く到着
ワシントンD.C.の国際線玄関口と言われるワシントン·ダレス国際空港(バージニア州)を飛び立ったヴァージン·アトランティック航空22便が、目的地のロンドン·ヒースロー空港に、予定より45分も早く到着した。
理由は、大西洋上のジェットストリーム。大気の上層にあるこの気流が冬になって勢いを増し、強い追い風となったためだ。
海外メディアによれば、ヴァージン·アトランティック22便は離陸して20分後、高度3万3350フィート(約10.2km)で時速802マイル(時速約1290.69km)に達したとのこと。
他にも、ダレス国際空港を午後9時56分に出発したブリティッシュ·エアウェイズの292便が、離陸後1時間以内に時速806マイル(時速約1297.13km)に達し、ヒースロー空港に32分早く到着した。
もう1機、ブリティッシュ·エアウェイズの216便は、時速809マイル(時速約1301.96km)という最高速度を記録し、ヒースロー空港に20分早く着陸した。
アメリカ国立気象局のボルチモア/ワシントン支部によれば、先週土曜日からワシントンD.C.の上空でジェットストリームの勢いが増し、最大風速265マイル/時(約426km/時)を記録したとのこと。これは過去で2番目の風速なのだそう。
音速を超えた?
一般的に音速は毎秒約343m、時速に換算すると1235 km / hとされている。上に挙げた旅客機はそれを超えたように見えるが、超音速旅客機になったわけではないらしい。
専門家によれば、飛行機の速度は機体と大気との相対速度(対気速度)で規定されるため、追い風の速度をマイナスして計算する。そうすると、上に挙げた旅客機は音速より大分遅いことになる。(了)
出典元:New York Post:Washington flights exceed 800 mph due to near-record winds over DC — arrive 45 minutes early(2/19)
出典元:Wikipedia/ワシントン·ダレス国際空港