カフェのウェイターがコーヒーとクロワッサンを2kmも運ぶレース、パリで開催
3月24日、パリ市内のカフェで働く約200人のウェイターやウェイトレスが、白シャツとエプロンを身につけ、「カフェ·レース(Course des Cafés)に参加した。
トレイに載せた朝食を運ぶ
レースの参加者はこの日、クロワッサン、コーヒー、水という、典型的なフランスの朝食メニューをトレイに載せて運んだ。コースは、パリ市庁舎を出発してル・マレ地区を一周してから市庁舎へ戻る1.24マイル(約2km)。
競技のルールはシンプルだ。まず、トレイは片手で運ぶこと。そして、走らないこと。最後にこれが一番難しそうなのだが、載せた飲食物をこぼさないこと。クロワッサンのかけらがこぼれてもアウト。参加者はゴール後、審判員にトレイの上を詳細にチェックされる。
専業のウェイターやウェイトレス、パートや見習いなど約200人が参加した中、男性部門ではSamy Lamrousさんという人が13分30秒のタイムで優勝。女性部門ではPauline Van Wymeerschさんというウェイトレスが、14分12秒のタイムで優勝した。2人の優勝者には、メダルと豪華ホテルでの一泊、そしてパリ五輪開会式のチケットが贈られたとのこと。
☕🏃La #CoursedesCafés | 👏👏 et l’arrivée… félicitations à tous les participants !
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☕️#eaudeparis #paris #cafés #eau #coursedesgarçonsdecafé pic.twitter.com/mqHU4cUowf— Eau de Paris 🚰 (@eaudeparis) March 24, 2024
Après 13 ans d'absence, la course des garçons de café fait son retour à Paris. Née en 1914, l’épreuve a été relancée ce 24 mars dans la capitale, à quelques mois des JO. Selon ses promoteurs, l'idée est de «valoriser le sport […] et l'excellence du service à la française». pic.twitter.com/ATW991lfGn
— Le Figaro (@Le_Figaro) March 25, 2024
1914年に始まったレース
今回のレースは、1914年にパリ行われた「カフェのウェイター(ギャルソン)のレース/la course de garçons de cafe」が起源なのだそう。当時の参加者は男性に限られ、トレイにボトル1本と3個のグラスを載せて8kmの距離を運んだ。
同様のレースがその後マルセイユやトルヴィル、リモージュなどでも開かれたが、パリでは2011年以来開催されていなかった。理由はスポンサーが付かなかったためだ。
今年はそれを見かねた市の水道局がスポンサーとなり、競技に必要なトレーやエプロン、コーヒーやクロワッサンなどに10万ユーロ(約1600万円)を提供したと報じられている。(了)
出典元:The Guardian:Garçons! Paris’s waiters battle it out in revived Course des Cafés(3/24)
出典元:npr:Hurry up and wait: Servers speed-walk through Paris, reviving a century-old race(3/25)