ミャンマーの抵抗勢力が、首都にある国軍の拠点などをドローン攻撃
ミャンマーの抵抗勢力は、首都のネピドーにある国軍の拠点などをドローンで攻撃した。
複数のターゲットに同時攻撃
2021年のクーデターに反対するために結成された国民統一政府(NUG)は4月4日、声明を発表し、首都にある2つの軍事目標、国軍本部とアラル空軍基地の両方を同時に、ドローンで攻撃したと明らかにした。
国民統一政府は、この攻撃により、「暫定的な報告では、死者が出たことが示唆されている」と述べた。
一方、ミャンマー国軍側は、ドローン7機を撃墜したが、死傷者の報告はなかったと発表している。これらの攻撃の詳細については、明らかになっていない。
総司令官の自宅や軍司令部も攻撃
このドローン攻撃を行ったのは抵抗勢力の「Kloudチーム(Shar Htoo Waw)」とされ、彼らによれば、国軍のトップ、ミン・アウン・フライン総司令官の自宅のほか、軍司令部も攻撃したという。
フライン総司令官によるクーデターに反対する抵抗勢力は、国軍とは異なり空軍を持っていないが、その代わり「Kloudチーム」はドローン攻撃を専門とし、安価で効果的な武器を生み出しているそうだ。
一方、ミャンマー国軍は空軍力を利用して、医療施設や病院、学校などの民間施設や民間人を無差別爆撃している、と繰り返し非難されている。
ミャンマー国軍に大きな損失
ミャンマーでは2021年、フライン総司令官率いる国軍がクーデターを起こし、それに反対する国民が銃を手に取り、戦ってきた、
抵抗勢力の一部は、長年独立のために戦ってきた民族武装グループからの支援を受け、また多くのグループが国民統一政府(NUG)と連携している。
ミャンマー軍は、国内の複数の前線で作戦を強いられており、ラカイン州やインド、中国との国境沿いで劣勢に陥るなど、ここ数カ月間、戦場での大きな損失に直面しているという。
実際に数千人の国軍兵士が降伏し、大隊全体が降伏したとも報じられており、士気やモラルがかなり低下していると言われている。(了)
出典元:The Guardian:Myanmar opposition carries out drone attack on capital(4/4)