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ガザ地区南部で大規模な集団埋葬地を発見、180人の遺体を回収

ガザ地区南部で大規模な集団埋葬地を発見、180人の遺体を回収
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ガザ地区南部の病院で、イスラエル軍により殺害され、埋められた数多くのパレスチナ人の遺体が発見された。

 

ハンユニスの病院内で遺体を発見

 

その遺体が見つかったのは、南部の町、ハンユニスにあるナセル医療複合施設の敷地内とされている。

 

イスラエル軍は4月7日に、ハンユニスから撤収を始めたが、それまでこの病院付近は数カ月にわたってイスラエル軍の激しい攻撃を受け、廃墟となっている。

 

そして4月21日には、病院の敷地内で、大規模な集団埋葬地が発見され、これまでに180人に及ぶパレスチナ人の遺体が回収されたという。

 

これらの遺体は、イスラエル軍により、ブルドーザーなどを使って埋められたと考えられており、遺体の中には、年配の女性や子供、若い男性も含まれていたそうだ。

 

ガザ地区南部のラファへも空爆

 

同じくガザ地区南部のラファでは4月21日、イスラエル軍による2度の空爆が行われたという。

 

最初の空爆では、パレスチナ人の男性とその妻、3歳の子供が死亡。この時、妻は妊娠しており、病院に運ばれた後に帝王切開が試みられ、赤ん坊の命は救われたという。

 

2回目の攻撃では、大家族の子供17人と女性2人が死亡。合計で18人の子供を含む、22人のパレスチナ人が殺害された。

 

イスラエル側はラファをほぼ毎日空爆しており、アメリカや多くの西側諸国が自制を求めているにも関わらず、ラファへの地上侵攻を明言している。

 

またイスラエル軍は4月21日、ガザ地区中部にあるヌセイラト難民キャンプも攻撃しており、空爆によりパレスチナの民間人7人が死亡、数人が負傷したという。

 

米がイスラエル軍の部隊への制裁を検討

 

一方、ヨルダン川西岸でも、イスラエル軍や入植者らによるパレスチナ人への襲撃が続いており、10月7日以来、少なくとも485人のパレスチナ人が殺害され、4900人が負傷したと、ガザ地区の保健当局が発表した。

 

このような状況において、アメリカ政府は、ヨルダン川西岸に駐留するイスラエル軍の「Netzah Yehuda大隊」に対して、制裁を発動する構えを見せているそうだ。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: 180 bodies retrieved from Khan Younis mass grave(4/21)

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