ノーベル賞受賞者のマララさん、ガザ侵攻に関し母国で批判される
2014年に最年少でノーベル賞を受賞したマララ・ユスフザイさんが、母国のパキスタンで批判を浴びているという。
クリントン氏と共同プロデュース
マララさんは、アメリカの元国務長官であるヒラリー・クリントン氏と、ブロードウェイ・ミュージカル『Suffs』を共同でプロデュースしたという。
この作品では、アメリカでの女性参政権運動が描かれており、先週初演を迎えたのだが、その後パキスタン国内で、マララさんに対する非難の声が上がったそうだ。
実はヒラリー・クリントン氏は、ガザへ侵攻しているイスラエルを全面的に支持しており、その人物と共同でプロデュースをしたとして、パレスチナ人を支持するパキスタンの人々が、マララさんを痛烈に批判した。
パキスタンの人気コラムニスト、Mehr TararさんはSNSの「X」において、次のように投稿した。
「パレスチナ人の虐殺に対するアメリカの明確な支持を表明するヒラリー・クリントン氏との、舞台での協力は、人権活動家としての彼女(マララさん)の信頼に大きな打撃となる」
また作家で学者のNida Kirmani氏も「X」において、「クリントン氏とパートナーを組むというユスフザイの決断は、腹立たしく、同時に心が砕かれる思いだ」と述べたという。
I have admired Malala since 2011, even before she was shot and left Pakistan for treatment. I have always endorsed her causes, always been a supporter of her as she became a symbol of courage and resilience against oppression of women and inequality of genders. Her theatre… pic.twitter.com/hJSAtwjnaY
— Mehr Tarar (@MehrTarar) April 24, 2024
改めてイスラエルを非難
マララさんはその後、誤解を解くために、改めてイスラエルを非難し、ガザ地区のパレスチナ人への支持を表明。SNSの「X」において、次のように投稿した。
「ガザ地区の人々に対する私の支援について、誤解がないようにしたいと思います。停戦が緊急かつ必要であることを理解するのに、これ以上遺体や学校への爆撃、飢えた子供たちを見る必要はありません。私はイスラエル政府の国際法違反と戦争犯罪を非難しており、今後も非難し続けます」
クリントン氏は、「ハマス」の排除を目的としたイスラエルの軍事作戦を支持し、停戦要求も拒否しているが、パレスチナの民間人の保護は明確に求めているという。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza updates: Israel says ‘moving ahead’ with Rafah attack(4/24)
出典元:France24:Malala Yousafzai vows support for Gaza after backlash(4/24)