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親パレスチナのデモが、ヨーロッパ各地の大学でも広がる

親パレスチナのデモが、ヨーロッパ各地の大学でも広がる
X_@msbayy

アメリカの大学で行われていた反イスラエルの抗議デモが、ヨーロッパの大学でも行われ、広がりを見せている。

 

ベルリンの大学で警察と学生が衝突

 

ドイツにあるベルリン自由大学では、イスラエルのガザ侵攻に抗議するため、中庭に約20のテントが張られ、学生たちがその周りに人間の鎖を作ったという。

 

しかし5月7日には、キャンパス内に警察が入りこみ、学生らに退去するよう命令。その後、警官隊とデモ参加者との間で激しい乱闘が行われ、学生らが拘束された。

 

この時、警官隊は学生らに、催涙スプレーを使用したと言われている。

 

大学側は、「この形式の抗議活動は対話を目的としたものではない」とし、「同大学内での占拠は認められない」と述べたそうだ。

 

 

下は同じく、ベルリンにあるフンボルト大学の様子。

 

オランダでは警察がバリケードを破壊

 

オランダのアムステルダム大学でも、イスラエルのガザ地区におけるジェノサイドに抗議し、学生らが同様のデモを行ったという。

 

学生らはキャンパス内にテントを張り、木製パレットや自転車でバリケードを築いたそうだ。

 

しかし5月7日、警官隊が重機を使ってバリケードを押し倒して、破壊。警棒や盾を持った警察官が進入し、デモ参加者の一部を殴り、テントを引き倒した。

 

そして警察は、約140人の学生らを逮捕し、デモ参加者を解散させたという。

 

北欧、南欧の大学で抗議デモ

 

このような大学での抗議活動は、フィンランドやデンマーク、イタリア、スペイン、フランス、イギリスでもここ数日行われ、キャンパス内にキャンプが出現している。

 

フィンランドでは、パレスチナ学生連帯グループの数十人が、ヘルシンキ大学本館の外に野営地を設け、大学側がイスラエルの大学との学術関係を断つまで、そこに留まると主張した。

 

デンマークでは、学生たちがコペンハーゲン大学に親パレスチナ・キャンプを設置し、社会科学部のキャンパスの外に約45のテントを張ったという。

 

 

大学側は、学生が抗議することはできると述べたが、キャンパス内の規則を尊重するよう要請し、「対立ではなく対話を求め、自分以外の視点を取り入れる余地を設けてください」とSNSで呼びかけたそうだ。

 

イタリアでは、世界最古の大学の一つであるボローニャ大学の学生たちが、先週末にテントを張り、ガザ侵攻の終結を要求。またローマと、ナポリでも学生グループが同様の抗議活動を組織し、おおむね平和的にデモが行われたという。

 

 

スペインでも数十人の学生が、バレンシア大学のキャンパス内に、テントを設置し、1週間以上を過ごしたそうだ。5月6日には、バルセロナ大学とバスク大学でも同様のキャンプが設置されたと言われている。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Police break up pro-Palestine protests at Berlin, Amsterdam campuses(5/7)

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