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イスラエル軍の空爆により、ガザ地区中部で31人が死亡、北部で激しい戦闘

イスラエル軍の空爆により、ガザ地区中部で31人が死亡、北部で激しい戦闘
X_Motasem A Dalloul

イスラエル軍は5月19日にも、ガザ地区中部にある難民キャンプに空爆を行い、多くのパレスチナ人が殺害された。

 

ガザ地区全域でイスラエル軍が攻撃

 

イスラエル軍は19日、中部にあるヌセイラト難民キャンプを空爆。建物が攻撃されて、子供と女性を含む、少なくとも31人のパレスチナ人が殺害された。(すでに35人死亡との報道も)

 

この時、5軒の家が倒壊し、多くの人が瓦礫の下に閉じ込められ、現在も救出作業が進められており、死者数が増えているという。

 

 

また南部のラファでも、イスラエル軍がタル・アズ・スルタン地区の住宅を爆撃し、少なくともパレスチナ人3人が殺害され、8人が負傷したそうだ。

 

さらに北部のガザ市やジャバリア難民キャンプでも、イスラエル軍の戦闘機やヘリコプターが攻撃を繰り返しているという。しかしまだ、正確な死傷者数は分かっていない。

 

病院の水が尽きかけている

 

「国境なき医師団」は、ガザ北部のアル・アウダ病院がイスラエル軍の戦車に囲まれ、飲料水が尽きかけていると報告している。

 

一方、人権団体の「ユーロ・メッド・ヒューマンライツ・モニター」によると、イスラエル軍がラファの国境を封鎖したことにより、1万1000人以上の負傷者と1万人以上のがん患者が、ガザ地区の外で治療を受けることができなくなったという。

 

「ユーロ・メッド・ヒューマンライツ・モニター」はSNSの「X」において、「ラファの国境検問所を封鎖することにより、イスラエルは締め付けを強化し、ガザ地区を包囲し、外界から遮断し、その結果多数の負傷者や病人が死亡した」と投稿している。

 

その上で「イスラエルによる大量虐殺の結果、ほとんどの病院が破壊され、多数の医師が死亡または投獄された。ガザ地区で医療サービスが不足していることを考えると、ラファ国境の再開には即時国際介入が必要である」と訴えた。

 

イスラエル戦時内閣に亀裂

 

イスラエル政府内では閣僚の間に亀裂が入っており、5月18日には戦時内閣に参加しているベニー・ガンツ前国防相が、ガザ地区での戦闘終結後の統治計画を作成しなければ、内閣から離脱するとの考えを示した。

 

ガンツ前国防相は6項目の「戦略的目標」を実現するための計画を、ネタニヤフ首相が6月8日までに提示しなければ、辞任すると明らかにしという。

 

6項目の目標には、「ハマス」のガザ地区統治を終わらせることや、複数の国が参加する文民統治機関の設置などが含まれている。

 

しかしネタニヤフ首相は、この統治案には反対しており、将来にわたって、ガザ地区を軍事的に掌握しようとしている。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Al-Awda Hospital runs out of drinking water(5/20)

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