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アメリカ・テネシー州にあるエルビス・プレスリーの家がオークションに出されたのだが、裁判所が差し止めを命じた。

「グレースランド」

オークションに出されたのは、テネシー州のメンフィスにある、ロックシンガーのエルビス・プレスリーが住んでいた邸宅と土地の「グレースランド」だ。

この家は5月23日に、競売にかけられることになっていたが、テネシー州の裁判官は22日、オークションを行わないよう、差し止め命令を出したという。

Shelby郡のJoeDae Jenkins裁判長は、次のように述べたそうだ。

「裁判所は、要求されたとおりに販売を禁じます。なぜなら、この不動産はテネシー州の法律の下で、比類のないものであると考えられているからです。そして、比類のないものであるために、不動産の損失は取り返しのつかない、損害と見なされるでしょう」

This National Travel and Tourism Week, let’s take a trip down memory lane to September 2023 when Elvis Presley’s Graceland was named the most Instagrammable tourist attraction in the state of Tennessee according to a study led by a travel site, Places To Travel. Share your… pic.twitter.com/ugr5NEtChi

— Graceland (@VisitGraceland) May 21, 2024

孫娘が相続、ローンに関して裁判

この邸宅は「プロムナード・トラスト」という会社が運営しており、昨年のリサ・マリー・プレスリーさん（エルビスの娘）の死後、娘であるライリー・キーオさんが相続したという。

しかし「プロムナード・トラスト」は2018年に借りたローンを返せず、邸宅が担保になっていたために差し押さえられ、今回のオークションに至ったそうだ。

ただ、キーオさんは「プロムナード・トラスト」を代表して昨年、裁判を起こし、「Naussany Investments」という会社が、ローンに関する詐欺的な文書を提示したと訴えたという。

その裁判では、キーオさんの「ローンに関する不正な計画だった」との主張が受け入れられ、今回のオークションの差し止めも、その判決に沿ったものとなった。

エルビス・プレスリーは1977年に亡くなったが、「グレースランド」は1991年に国家歴史登録財に指定され、毎年60万人が訪れているそうだ。（了）

出典元：CBS：Graceland sale halted by judge in Tennessee after Elvis Presley’s granddaughter alleges fraud(5/22)