海警局に拿捕された漁船を返還するよう、台湾が中国政府に要求
先日、台湾人の乗った漁船が中国海警局の船に拿捕され、台湾政府が返還を要求した。
金門島付近で拿捕される
台湾の海巡署によれば、7月2日の夜、台湾が実効支配する金門島付近で、台湾人の乗った漁船が、中国海警局の2隻の巡視船に拿捕されたという。
台湾側は、この漁船を救出するために、2隻の船を派遣したが、中国船に阻まれ、干渉しないよう命じられたそうだ。
台湾側は、紛争が激化することを避けるため、追跡を中止。台湾の漁船と乗組員は、中国福建省の港へ運ばれた。
船長と移民労働者5人が乗っていた
台湾の国営・中央通信社によれば、船には船長と移民労働者5人(インドネシア籍)を含む乗組員6人が乗っており、イカ漁を行っていたという。
また当時、船は中国福建省の町、晋江からわずか20kmの地点にいたとされている。
台湾の海巡署は「中国本土に対し、政治的操作や両岸関係への悪影響を控え、船と乗組員をできるだけ早く解放するよう求める」と声明を発表した。
中国は定期的に台湾に向けて軍用機や軍艦を派遣しており、5月には数十機の航空機と艦船による大規模な演習を実施し、緊張が高まっている。(了)
出典元:The Guardian:Taiwan demands China returns fishing boat seized by coastguard(7/2)