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ガザ地区では暑さと水不足から感染症が拡大、UNRWAが警告

ガザ地区では暑さと水不足から感染症が拡大、UNRWAが警告
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国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、ガザ地区で感染症が拡大し続けているとして、警鐘を鳴らしている。

 

支援物資の不足から人道状況が悪化

 

UNRWAは、イスラエル軍により国境検問所が封鎖され、支援物資の搬入が滞っていることを受け、ガザ地区での人道状況が悪化しているとして、次のように警鐘を鳴らした。

 

「暑さと清潔な水の不足は感染症の拡大を助長し続けており、すでに患者で圧倒され、リソースが不足している医療施設に負担をかけています。イスラエルの継続的な攻撃は、『死傷者、避難、破壊』を引き起こし続けています」

 

 

ガザ地区各地では、大量のゴミも発生し、そのまま残されているため、以前から病気の蔓延が懸念されてきた。

 

ガザ地区北部から南部まで空爆

 

一方、イスラエル軍は7月3日にも、ガザ地区の北部から南部まで空爆を行い、過去24時間で、少なくとも28人以上のパレスチナ人が殺害された。

 

ガザ地区北部のガザ市では、少なくとも20人がイスラエル軍の攻撃で死亡。特にガザ市のZeitoun地区では、市場にいたパレスチナ人がイスラエル軍の戦車により砲撃され、17人が殺害された。

 

またガザ市のシュジャヤ地区でもイスラエル軍の空爆があり、少なくとも4人が死亡、17人が負傷したという。

 

ガザ地区中部のマガジ難民キャンプでも、イスラエル軍の爆撃により、3人が死亡。ヌセイラト難民キャンプでも、攻撃があり、多数の死傷者が報告されている。

 

南部のハンユニスでは、5階建ての建物がイスラエル軍の標的にされ、近隣の住宅の大半、または付近にあった仮設避難所にまで甚大な被害を及ぼしたという。

 

この攻撃により、パレスチナ人7人が死亡。負傷者は近くのナセル病院へ搬送された。

 

この地域は、イスラエル軍の避難命令を受けて、ハンユニスの東部から逃れてきた人々が集まっていたとされ、攻撃後はパニックを引き起こしたと言われている。

 

南部のラファでも、以前の空爆により死亡した10人の遺体が、民間防衛チームによって回収されたとの情報もあるという。

 

「ヒズボラ」の司令官を殺害

 

またイスラエル軍は、レバノン南部の都市、Tyreを攻撃し、シーア派武装組織「ヒズボラ」の司令官を殺害したという。

 

殺害されたのは、ムハンマド・ニマ・ナセル司令官とされ、彼はレバノン南部の3地区のうちの1つを統括するアジズ部隊の指揮官だったそうだ。

 

 

この司令官の死は同組織にとって大きな打撃であるため。「ヒズボラ」はその後、ゴラン高原にあるイスラエル軍の陣地2か所に「カチューシャロケット100発」を発射したと発表した。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: 28 killed in 24 hours in Gaza – Health Ministry(7/3)

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