スペインにある天使像、修復が失敗し、マンガみたいな姿になってしまう
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スペインで、歴史的な像の修復が行われたのだが、再び滑稽な姿になってしまった。
体は白に塗られ、唇は真っ赤…
その修復が行われたのは、マドリード北東の町、ソリアにある聖堂「エルミタ・デ・ヌエストラ・セニョーラ・デル・ミロン」とされている。
その歴史的建築物に飾られた天使の像が先日、修復されたのだが、体は白に塗り直され、唇は真っ赤になり、他の華麗な像とは驚くほど異なってしまった。
人々はこの修復を「悲惨なもの」だと表現し、専門家もこの漫画のようになった修復を、痛烈に非難している。
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「文化遺産への攻撃だ!」
スペイン保存修復協会会長のフランシスコ・マヌエル・エスペホ氏は、「あの目と、塗られた唇は本当に目を引く。修復が失敗したというだけでなく、これは私たちの文化遺産への攻撃だ!」と述べた。
また遺産保護団体「Soria Patrimonio」も、ソーシャルメディアに写真を投稿。広報担当者は「彼らはエルミタ・デ・ヌエストラ・セニョーラ・デル・ミロンに何をしたのか?装飾的な要素が輪郭線で囲まれ、以前は白だった天使像が、漫画のような形になってしまった」と批判した。
一方、オスマ・ソリア教区の広報担当者は「必要な許可を得て作業が行われたが、その結果を気に入った人もいれば、そうでない人もいる。不満があるのは残念だが、それは好みの問題だ」と擁護したそうだ。
この建物は1725年に建てられ、今回の修復は、教会内部の天使像数体の塗装が含まれていたという。(了)
出典元:MailOnline:Sculptures are mocked after ‘disastrous’ restoration left historic cherubs looking like ‘startled’ cartoon figures at 300-year-old Spanish church(8/2)