X_Team Trump

トランプ氏の支持者で、ジョージア州選出のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員が、かなり突飛な陰謀論を主張し、ネットで反発を引き起こした。

彼らとは「ディープステート」か？

アメリカ南東部では先日、ハリケーン「ヘリーン」が襲い、10月5日の時点で、死者が227人に上った。

また当時、大型のハリケーン「ミルトン」も発生し、フロリダ半島に上陸して、大きな被害を出すことが予想されていた。

そんな中、トランプ氏の熱烈な支持者である共和党のグリーン下院議員は先日、「彼らは、天気をコントロールできる」とSNSの「X」に投稿した。

グリーン下院議員は、選挙区の地図に「ヘリーン」による被害の画像を重ねて投稿し、共和党寄りの州を標的にするために、ハリケーンの進路が「彼ら」によって。意図的に設定されたと主張したという。

This is a map of hurricane affected areas with an overlay of electoral map by political party shows how hurricane devastation could affect the election. pic.twitter.com/XIbNZjuC1q

— Marjorie Taylor Greene 🇺🇸 (@mtgreenee) October 3, 2024

もっともグリーン下院議員は、「彼ら」が誰を指すのか、また根拠も明らかにしていない。ただ多くの人々は、「彼ら」が、陰でアメリカを支配する「ディープステート」を指すと考えているそうだ。

批判にも負けず、主張を強める

この投稿後、多くのユーザーがグリーン議員を批判。元共和党全国委員会委員長で、トランプ氏を批判してきたマイケル・スティール氏は、「あなた方は特別な種類の愚か者だ」とコメントしたという。

また他のユーザーも「私たちは、あなたが最も愚かな議員であることを知っている。それを毎日私たちに、思い出させる必要はない」と投稿した。

しかしそのような批判に対抗するよう、グリーン議員は、2016年にジョン・ブレナンCIA長官が気候変動工学について議論している映像をシェア。その映像の中で、ブレナン氏は粒子を大気中に送り込み、太陽光を反射することにより、温暖化が進む地球を冷却させる技術について語っていたという。

またブレナン氏は、人為的に改変された気候が一部の地域に利益をもたらし、他の地域に損害を与えた場合、そのような計画は地政学的な緊張を引き起こす可能性があると主張していたそうだ。

その上でグリーン議員は、「彼らは天気をコントロールすることができます。彼らにはできないと主張し、嘘を言う人は、ばかげています」と、さらに主張を強めた。

Yes they can control the weather.

It’s ridiculous for anyone to lie and say it can’t be done.

— Marjorie Taylor Greene 🇺🇸 (@mtgreenee) October 4, 2024

ただ彼女は、最新の気象工学技術や、各国政府が取り組んでいる気象プログラムについて、詳しく言及していない。

グリーン議員は2018年にも、ユダヤ人の銀行家であるロスチャイルド家が、宇宙レーザーを使用してカリフォルニア州の山火事を起こすという計画に関与していたのではないか、とも主張していたという。（了）

出典元：Newsweek：Marjorie Taylor Greene Doubles Down on Weather Comments After Backlash(10/6)