マクドナルドの「クォーターパウンダー」から大腸菌、全米で49人がO157に感染、1人が死亡
アメリカで、マクドナルドの商品を食べた多くの人が食中毒を起こし、大腸菌に感染したことが明らかになった。
コロラド州やネブラスカ州で多くの人が感染
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は10月22日、全米でマクドナルドの「クォーターパウンダー」を摂取した数十人が、大腸菌に感染したと発表した。
CDCによれば、これまで10州の49人が大腸菌「O157:H7」に感染し、食中毒を起こしたという。
感染者のほとんどはコロラド州で、27件の症例が報告されており、ネブラスカ州では9件の症例が報告されているそうだ。
現時点で10人が病院に入院しており、そのうちの1人は子供で、腎臓を損傷する溶血性尿毒症症候群(HUS)の合併症を引き起こしたと言われている。またコロラド州では、高齢者1人の死亡が確認された。
E. COLI OUTBREAK: CDC is investigating 49 illnesses in 10 states linked to McDonald’s Quarter Pounder hamburgers. If you ate a Quarter Pounder hamburger from McDonald’s and have severe symptoms of E. coli, contact your healthcare provider. https://t.co/g87itkupCQ pic.twitter.com/gHzUKCnTi9
— CDC (@CDCgov) October 22, 2024
原因は、玉ねぎのスライスか?
CDCが聞き取り調査したすべての患者は、発病する前に、マクドナルドで食事をしたと述べており、ほとんどの人が「クォーターパウンダー」を食べたと答えたという。
もっとも現時点で、「クォーターパウンダー」のどの食材に大腸菌が含まれていたのかは、明らかになっていない。
ただCDCの調査員らは、スライス玉ねぎとビーフパティに注目しており、マクドナルド側も感染者が出た州の店舗から、それらの食材を撤去したと発表している。
マクドナルド・北米サプライチェーンの責任者であるCesar Piña氏は22日の夕方に声明を発表し、今回の感染拡大が単一のサプライヤーから供給された、玉ねぎのスライスに関連しているとの見方を示した。
その上で、影響を受けた地域では、全てのスライス玉ねぎの配送を一時停止したと明らかにした。(了)
出典元:ABC News:1 dead, 49 sickened in E. coli outbreak linked to McDonald’s Quarter Pounders: CDC(10/23)