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コンゴ民主共和国で謎の病気にかかった10人、マラリアの陽性と診断

コンゴ民主共和国で謎の病気にかかった10人、マラリアの陽性と診断
X_OMS RDC

アフリカ中部のコンゴ民主共和国で10月から、謎の病気が蔓延し、数多くの犠牲者が出ている問題で、世界保健機関(WHO)などが調査を続けてきた。

 

複数の病気にかかっている可能性

 

WHOは12月10日、コンゴ民主共和国で発生した謎の病気にかかった患者10人が、マラリアの陽性と診断されたと発表した。

 

しかし、患者らが同時に、複数の病気にかかっている可能性があるとも指摘したという。WHOの広報担当者は10日、次のように述べた。

 

「最初に患者から採取した12の検体のうち、10がマラリアの陽性と診断されたが、複数の病気が関係している可能性もある。正確な原因を突き止めるため、さらに検体を採取して検査する」

 

10月から79人が死亡、376人が感染

 

コンゴ民主共和国の遠隔地で原因不明の病気が見つかったことで、WHOとアフリカ疾病管理予防センターの専門家チームが、調査のため現地へ派遣されたという。

 

コンゴ民主共和国の保健相は先週、10月24日以降、Panzi保健区域でこの病気により79人が死亡し、376人の感染が確認されたと発表。そのほとんどは、5歳未満の子供だったという。

 

この病気はインフルエンザに似ており、患者は頭痛や咳、呼吸困難、貧血の症状を示しているそうだ。

 

しかも蔓延が確認された地域は、住民の40%が栄養失調に陥っており、政府は流行性気管支炎と季節性インフルエンザにも対処していると言われている。

 

この謎の病気は、パンデミックを引き起こす可能性のある未知の病原体「X」ではないかとの憶測が広がっているが、WHOは「未知の病気ではなく、まだ診断されていない病気である」と強調している。(了)

 

出典元:The Guardian:Some ‘mystery disease’ patients in DRC have malaria, WHO says(12/10)

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