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シリアで大規模な集団埋葬地を発見、10万人が埋められている可能性

シリアで大規模な集団埋葬地を発見、10万人が埋められている可能性
X_Syrian Emergency Task Force

中東のシリアで、大規模な埋葬地が発見され、アサド政権によって殺された数多くの人々の遺体が埋められている可能性が浮上した。

 

アサド政権により殺害された人々の墓

 

シリア反政府軍主導の暫定政府やNGO、救急隊員は現在、刑務所などを捜索し、アサド政権が犯した罪を明らかにしようと活動している。

 

そして12月17日、アメリカに本拠を置くシリア擁護団体、シリア緊急タスクフォースのMouaz Moustafa氏は、ダマスカスの北40kmの地点で、大規模な集団埋葬地を発見したと明らかにした。

 

この墓には10万人を遥かに超える遺体が埋葬されている可能性があり、アサド政権によって拷問され、殺害された男性、女性、子供、高齢者の遺体が含まれていると考えられている。

 

週に2回、遺体を積んだ車両が訪れる

 

この集団埋葬地はダマスカス近郊の町、al-Qutayfahにあり、墓堀人たちによれば、2012年から2018年までの間、150体以上の遺体を積んだ4台のトラクターやトレーラーが週に2回やって来たという。

 

そしてal-Qutayfahの埋葬地は、シリア政府軍の管理下に置かれ、付近の道路は民間人の通行が禁止されていたそうだ。

 

現在、現場では作業員らが埋葬されていた遺体を掘り起こし、回収作業を進めている。

 

またMoustafa氏によれば、これまで他に3つの「集団埋葬地」と2つの「小規模な墓」を特定したと考えているという。

 

50年以上もアサド家が統治

 

バシャール・アサド大統領は、2000年から今年の12月8日に亡命するまで、24年間政権を握り、それ以前は父親が権力の座につき、50年以上もアサド家がシリアを統治してきた。

 

その間に数多くの人権侵害が行われ、膨大な数の人々が刑務所に投獄され、拷問され、処刑されてきたと言われている。

 

暫定政府側は、アサド政権の人権侵害に関与した人々、治安当局者や軍人などの責任を問うと述べている。(了)

 

出典元:ABC News:Syrians uncovering ‘massive’ graves could find 100,000 bodies, NGO says(12/17)

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