ガザ地区で赤ちゃんが凍死、イスラエル軍は支援物資の搬入を妨害
イスラエル軍はガザ地区への支援物資の搬入を妨害し続けているが、先日、避難しているパレスチナ人の乳児が凍死した。
アル・マワシ地区でテント生活
亡くなったのは、パレスチナ人の男性、Mahmoud al-Faseehさんの生後3週間になる娘、Silaちゃんだ。
Mahmoudさんは、ガザ地区南部の「安全地帯」とされるアル・マワシ地区でテント生活を余儀なくされており、12月24日の夜は、気温が9度にまで下がっていたという。
またテントは風を遮断できず、地面は冷たく、Mahmoudさん自身も寒くて耐えられず、Silaちゃんを毛布で包んだが、十分暖められなかったそうだ。
Silaちゃんは夜中に3回泣きながら目を覚ましたが、朝には反応がなくなっていたという。
その後、Silaちゃんは野戦病院へ運ばれ、医師らは蘇生を試みたが、肺の状態がすでに悪く、低体温症での死亡が確認された。
医師によれば、ここ最近、寒さで子供たちが亡くなっており、Silaちゃんは凍死した3人目の赤ちゃんになるという。
As winter sets in and the war continues in #Gaza, displaced Palestinians are increasingly vulnerable.
Heavy rains cause flooding in the makeshift camps where thousands have taken shelter. Many children have no shoes or warm clothes. The needs are desperate.#CeasefireNow pic.twitter.com/V8nEhEdrvL
— UNRWA (@UNRWA) November 28, 2024
In Khan Younis, #Gaza, thousands of displaced people queue for food for hours on end. With supplies very scarce, many of them leave empty-handed.
Time is running out, while the needs continue to increase quickly and massively.Only a #CeasefireNow can end this humanitarian… pic.twitter.com/QTX53ZjP6w
— UNRWA (@UNRWA) December 24, 2024
ガザ地区全域で23人が死亡
このような状況の中でも、イスラエル軍はガザ地区を攻撃し続けており、12月25日には北部のガザ市ザイトゥーン地区の住宅に対して攻撃を加え、少なくとも5人のパレスチナ人が死亡、約20人が負傷した。
ガザ市のスポーツクラブにある避難民用テントへも、イスラエル軍が攻撃を行い、少なくとも4人のパレスチナ人が殺害されたそうだ。
またガザ地区中部のアル・ナズラ地区の人々の集団が、イスラエル軍の空爆を受け、1人のパレスチナ人の女性が殺された。
南部のラファ市の海岸沿いでも、イスラエル軍のドローンが爆弾を投下し、1人が亡くなったという。
イスラエル軍はガザ地区全域で、過去24時間に23人のパレスチナ人を殺害し、39人を負傷させている。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: At least 23 killed as Israel, Hamas trade blame for ceasefire delay(12/25)