イスラエル軍がガザ市を攻撃、ヨルダン川西岸では入植者が放火
イスラエル軍はガザ地区北部のガザ市を中心に攻撃を続けており、数多くのパレスチナ人が殺害された。
ガザ市で多数の死者
「アルジャジーラ」によれば、イスラエル軍は1月10日、ガザ市南部のザイトゥーン地区にある住宅用のビルを空爆し、パレスチナ人1人が死亡、3人が負傷したという。
一方、パレスチナの通信社「Wafa」は、この攻撃により少なくとも2棟のビルが攻撃され、「数人」が死亡したと伝えている。
また「Wafa」によれば、イスラエル軍はガザ市西部のレマル地区にある住宅用のビルも攻撃し、3人のパレスチナ人が殺害され、少なくとも10人が負傷したという。
この攻撃により死亡した人の中には、女性と子供が含まれていたそうだ。
さらにガザ市にあるShujayea地区も、イスラエル軍の攻撃を受け、4人のパレスチナ人が死亡。ガザ地区中部のブレイジ難民キャンプでも、イスラエル軍の砲撃により、5人が死亡し、数人が負傷したという。
「ハマス」の関係者は、このようなイスラエル軍の攻撃により、ガザ地区北部で拘束されていたイスラエル人の人質の大半が、「現在行方不明」になっていると伝えている。
入植者がパレスチナ人の家を放火
一方、ヨルダン川西岸地区でも、イスラエル人の入植者が、パレスチナ人の家々を襲撃しており、1月10日には多くのコミュニティが放火された。
地元メディアによれば、ヨルダン川西岸地区中部のラマラ北東にある町、Abu Falahと、南部のヘブロン東にある村で、イスラエル人の入植者がパレスチナ人の家に放火したという。
Israeli settlers have set fire to farmland and buildings, and wrote racist slogans in Abu Falah village, northeast of Ramallah, in the occupied West Bank. pic.twitter.com/rdjjS02xE6
— Al Jazeera English (@AJEnglish) January 10, 2025
カタールの首相が米中東特使と会談
カタール外務省は1月10日、首相(Sheikh Mohammed bin Abdulrahman bin Jassim Al Thani氏)が、アメリカのトランプ次期政権で、中東特使となるスティーブ・ウィトコフ氏と会談したと発表した。
ウィトコフ氏は現在、カタールを訪問しており、2人は「ガザ地区での停戦合意に向けた取り組みを含む、最新の地域情勢」について協議したという。
イスラエルの狙撃兵を提訴
ベルギーに拠点を置く、反イスラエルの団体「ヒンド・ラジャブ財団」は、ガザ地区で戦争犯罪を犯したとされるイスラエル軍の軍曹で、狙撃兵のBoaz Ben David容疑者に対し、スウェーデンで訴訟を起こした。
Boaz Ben David容疑者は現在、観光客としてスウェーデンを訪問しており、「ヒンド・ラジャブ財団」はスウェーデンの裁判所に訴状を提出したという。
“This is about being accountable to the law.”
The Hind Rajab Foundation is using Israeli soldiers’ own social media footage in Gaza as evidence for war crimes investigations https://t.co/teuRzzwwwX pic.twitter.com/WkZcjcARXd
— Al Jazeera English (@AJEnglish) January 10, 2025
またDavid容疑者が、スカンジナビア半島の国々を経由して、国外逃亡を試みている可能性があるとし、「ヒンド・ラジャブ財団」は、フィンランドやデンマーク、ノルウェーでも訴訟を起こしたそうだ。
そして同財団は、各国の当局に対し、「責任を取らせるため、Boaz Ben Davidが司法から逃れるのを阻止する」よう求めたという。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel bombs ports, power station in Yemen as Gaza carnage continues(1/10)