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ウクライナ軍がロシア領内に対し、過去最大規模の攻撃を実施

ウクライナ軍がロシア領内に対し、過去最大規模の攻撃を実施
X_Anton Gerashchenko

ウクライナ軍は1月14日、ロシア領内の複数の箇所に、大規模な攻撃を行ったと明らかにした。

 

製油所や弾薬庫、化学工場で爆発

 

ウクライナ軍の参謀本部によれば、この攻撃は14日の夜間に行われ、ロシア領内の複数の地域にある弾薬庫や化学工場などを標的にしたという。

 

攻撃目標の中には、国境から1100km離れた場所もあり、ウクライナ側はこれまでで「最大規模」の攻撃だと主張している。

 

諜報機関「ウクライナ保安庁(SBU)」の情報筋によれば、国境を接するロシアのブリャンスク州では、製油所や弾薬庫、そして火薬や爆発物を生産している化学工場で爆発が発生したという。

 

またさらに奥地のサラトフ州でも大規模なドローン攻撃が行われ、エンゲルス市とサラトフ市にある2つの工場が被害を受けたそうだ。

 

 

ロシア側は、これらの攻撃にアメリカ製の「ATACMS」のミサイルと、イギリス製の巡航ミサイル「ストームシャドウ」が使われたとし、撃墜したと主張している。

 

ウクライナ軍の地上部隊が不足

 

一方、ロシア軍もウクライナへの攻撃を続けており、数十機のドローンを飛ばし、首都キーウ周辺では複数回、空襲警報が発令されたという。

 

ロシア軍のドローンは、1機を除いてすべて撃墜または行方不明となっており、ウクライナの防空網を圧倒させるため、その一部はダミー(おとり)のドローンだったそうだ。

 

またウクライナ軍は深刻な歩兵不足に悩んでおり、今後オレクサンドル・シルスキー将軍の命令により、5000人以上の兵士が空軍から地上軍に移されることになるという。

 

さらにウクライナ側は、トランプ次期政権からの圧力を受け、徴兵年齢を引き下げて、より多くの兵士を前線に派遣できるよう求められている。

 

しかしウクライナのゼレンスキー大統領は1月14日、すでに配備されているウクライナ軍の武器が不足している状況で、徴兵年齢を25歳から18歳に引き下げるのは意味がないと改めて述べたという。(了)

 

出典元:BBC:Ukraine launches largest attack of war so far, Kyiv claims(1/14)

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