Switch news

知っておきたい世界のニュース

世界中で大規模な反イーロン・マスクの抗議デモ、「テスラ」の店舗前に人々が集結

世界中で大規模な反イーロン・マスクの抗議デモ、「テスラ」の店舗前に人々が集結
X_Oliya Scootercaster

3月29日、世界の多くの国で、イーロン・マスク氏に抗議するデモが起き、「テスラ」の店舗前などに人々が集まった。

 

豪から始まり、ヨーロッパへ波及

 

マスク氏に対する抗議活動は、オーストラリアとニュージーランドにある、「テスラ」のショールーム前で、3月29日の正午に始まったという。

 

その後、この抗議デモは、フィンランドやノルウェー、デンマーク、ドイツ、フランス、オランダ、イギリスなどを含むヨーロッパ諸国で行われたそうだ。

 

各集会は、それぞれ地元で組織され、独自のテーマを掲げており、アイルランドでは「ファッショ(ファシズム)を打ち砕け!」、スイスでは「DOGE(政府効率化省)を倒せ」といったスローガンが唱えられたという。

 

マスク氏は「X」でも偽情報を振りまき、「ナチス式敬礼」を行うなど差別・右翼的な言動を繰り返し、極右政党「ドイツのための選択肢」を支持したことで、批判されてきた。

 

全米では、ほぼ全ての店舗前で抗議デモ

 

またマスク氏は、政府効率化省(DOGE)のトップとして、これまで数多くの連邦職員を解雇し、その手法を巡っては、アメリカ国内でも批判が高まっている。

 

そして29日には、アメリカ国内にある、ほぼ全ての「テスラ」の販売店の前にデモ参加者が集まり、抗議の声を上げたという。

 

 

カリフォルニア州のサンフランシスコでは、約200人の群衆が「テスラ」のショールームの前に集合。道路脇で、マスク氏を批判するプラカードを掲げたそうだ。

 

またその道路を通る車の多くも、デモ参加者を応援し、乗用車や郵便トラック、公共バス、消防車でさえもクラクションを鳴らして支持を示したという。

 

マイラ・レヴィさんは「クソ泥棒」と書かれたプラカードを掲げて参加し、取材に対して「私が抗議活動に来たのは、我が国の敵対的乗っ取りを見ているからです。これは私にとって、私たち全員にとって許されないことです」と述べている。

 

またカリフォルニア州バークレーにある「テスラ」のショールームは、毎週行われてきた抗議デモのために、すでに先月から、土曜日の店舗の営業を中止しているそうだ。

 

 

ニューヨーク市でも29日、数百人のデモ参加者が、マンハッタンにある「テスラ」のショールームの外に集まったという。

 

82歳のマーティさんは、ニューヨーク市のデモに参加したのは「自分の国が心配だから」だとし、次のように語っている。

 

「今、起きているのは、寡頭政治家による私たちの国の転覆です。この集会は、私たちの政府を買収しているイーロンという男へのメッセージです」

 

このようなデモの主催者は、人々に対し、「テスラ」車を買わないことや、「テスラ」の株を売却すること、そしてこの「テスラ・テイクダウン」運動に参加することを求めているという。(了)

 

出典元:The Guardian:Protests hit Tesla dealerships across the world in challenge to Elon Musk(3/29)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top