パキスタンがインドの軍事目標をミサイル攻撃、全面戦争への懸念が高まる

インドとパキスタンが、それぞれの軍事目標を攻撃し続けており、全面戦争への懸念が高まっている。
パキスタンがドローンとミサイルで攻撃
インド側は5月8日の朝、パキスタン軍がインド北部と西部の複数の軍事目標に向けて、ドローンとミサイルを発射したと主張。それらを迎撃したと明らかにした。
パキスタン軍の攻撃について、インド側は両国間の紛争の「エスカレート」を企てたものだと非難した。
一方、インド国防省もパキスタンのパンジャーブ州北東部の都市、Lahoreにある防空システムを含む、複数の施設を標的とし、破壊したと発表。次のように述べた。
「本日(5月8日)朝、インド軍はパキスタンの複数の地点にある、防空レーダーとシステムを攻撃した。インドの対応はパキスタンと同じ領域で、同じ強度で行われている」
米副大統領「アメリカには関係ない」
係争中のカシミール地方で発生したテロ攻撃から約2週間後の5月6日と7日、インド軍はパキスタンへの空爆を開始。その後、パキスタンも反撃し、カシミールの国境付近では激しい交戦も行われたという。
インド国防省は5月8日、インドで少なくとも16人が死亡したと発表。パキスタン政府も5月8日、インドのミサイル攻撃と無人機攻撃で31人が死亡したと明らかにした。
5月8日、アメリカのルビオ国務長官は、パキスタンのシャリフ首相に電話をし、協議。その中でシャリフ首相は、「インドの攻撃が、パキスタンの主権と領土保全を侵害した」と主張したそうだ。
またルビオ国務長官は同日、インドのSubrahmanyam Jaishankar外相とも会談。その中で、ルビオ氏は即時の緊張緩和の必要性を強調し、インドとパキスタンとの直接対話について、アメリカがサポートすると表明したという。
一方、トランプ政権のJ・D・バンス副大統領はテレビでのインタビューに答え、アメリカがパキスタンとインドの紛争に介入しないとし、両核保有国間の戦闘は「基本的に我々には関係のないことだ」と述べたそうだ。(了)
出典元:ABC News:India says it intercepted ‘drones and missiles’ fired by Pakistan(5/9)
出典元:The Guardian:Vance says US won’t intervene in India-Pakistan conflict: ‘None of our business’(5/8)