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ガザ地区でイスラエル軍の攻撃により、95人のパレスチナ人が死亡、440人が負傷

ガザ地区でイスラエル軍の攻撃により、95人のパレスチナ人が死亡、440人が負傷
X_TIMES OF GAZA

イスラエル軍は6月4日、ガザ地区全域に大規模な攻撃を加え、約100人のパレスチナ人が殺害された。

 

南部のハンユニスでは18人が死亡

 

ガザ地区南部のハンユニスでは夜間、避難所となった学校がイスラエル軍により空爆され、少なくとも18人のパレスチナ人が殺害されたという。

 

その後もハンユニス西部への攻撃で、2人のパレスチナ人が死亡。そのうち1人は12歳の少年だったと言われている。

 

ガザ地区中部のDeir el-Balahでも、避難民が暮らしていたテントがイスラエル軍の攻撃を受け、1人が死亡、多数が負傷したと、アル・シーファ病院の医療関係者が述べたそうだ。

 

ガザ地区北部のガザ市南西部では、家から出ようとしていた男性とその子供たちの計3人がドローン攻撃で死亡。

 

ガザ市サブラ地区の住宅も攻撃され、少なくとも2人のパレスチナ人が死亡し、数人が負傷したと、同市にあるアル・アハリ病院の関係者が述べたという。

 

ガザ市沿岸部にある難民キャンプもイスラエル軍により空爆され、1人が死亡。別の攻撃でも死者が出たと言われている。

 

ガザ市西部にある大学の分校付近で発生した攻撃では、少なくとも2人が死亡したそうだ。

 

ガザ地区北部にあるジャバリア難民キャンプもイスラエル軍の攻撃を受け、パレスチナ人2人が死亡した。

 

ガザ地区の保健当局によれば、6月4日には過去24時間で、イスラエル軍の攻撃により、少なくとも95人のパレスチナ人が死亡、440人が負傷したという。

 

英首相「容認できない」

 

「ガザ人道財団(GHF)」は6月4日、「改修、再編、効率化改善」のため、配給センターが丸一日閉鎖されると明らかにした。

 

イスラエル軍も6月4日、アメリカが支援している「ガザ人道財団(GHF)」の配給センターに近づかないよう、パレスチナ人に警告したという。

 

「ガザ人道財団(GHF)」の配給センターでは6月3日、食糧を求めるパレスチナ人にイスラエル兵が発砲し、少なくとも27人が死亡、100人以上が負傷した。

 

このようなイスラエル軍の行動について、イギリスのスターマー首相は「容認できない」と批判。議会において、次のように述べた。

 

「イスラエルの最近の行動はひどいものであり、私の見解では、望む結果をもたらさず、容認できない。我々は軍事作戦の拡大、入植者による暴力、そして人道支援の阻止に強く反対してきた」

 

その上でスターマー首相は、自由貿易交渉を停止したことに加え、同盟国と協力し、イスラエルに対し制裁を含むさらなる措置を検討すると述べたという。

 

イギリスの議会前では6月4日、多くの人々が集まり、イスラエルへの武器関連の禁輸措置と制裁を求める声を上げたそうだ。

 

ドイツ国民の約7割が武器輸出規制強化を支持

 

一方、イスラエルを全面的に支援してきたドイツでも、国民の意識が変わってきているらしく、世論調査では国民の約73%がイスラエルへの武器輸出規制強化を求めており、そのうち30%は全面禁止を支持しているという。

 

ドイツ政府は、2023年末から現在までに、イスラエルへの4億8500万ユーロ(約790億円)相当の軍事装備品の輸出を承認しているそうだ。

 

輸出品には、銃器や弾薬、武器の部品、陸海軍向け特殊装備、電子機器、特殊装甲車両などが含まれている。

 

 

しかしドイツのメルツ首相は先週、イスラエルによるガザ地区への空爆の強化を批判し、「もはや正当化も理解もできない」と発言。ドイツのJohann Wadephul外務大臣も、起こりうる結果を警告し、武器輸出制裁に向けた措置を示唆した。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills nearly 100 people in Gaza in 24 hours, halts aid(6/4)

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