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米軍によるイラン核施設への攻撃を非難、アメリカ各地で抗議デモ

米軍によるイラン核施設への攻撃を非難、アメリカ各地で抗議デモ
X_ ANSWER Coalition

6月21日にアメリカ軍がイランの核施設へ攻撃を行ったが、翌22日にはアメリカの複数の都市で反戦デモが行われた。

 

今後も抗議デモが続けられる予定

 

トランプ大統領がイランの核施設3カ所への攻撃を命じた翌日、抗議デモがワシントンD.C.やニューヨーク市、マサチューセッツ州のボストンなどで行われたという。

 

この抗議デモは、反戦団体「ANSWER(Act Now to Stop War and End Racism:戦争を止め、人種差別を終わらせるために今すぐ行動しよう)」が呼びかけたもので、彼らはトランプ大統領とイスラエルのネタニヤフ首相に対し、イランとの戦争停止を求めている。

 

「ANSWER」は左翼団体で、これまでもイラク戦争やアフガニスタン戦争、そしてアメリカ軍の行動に反対する抗議活動を組織してきたそうだ。

 

また今年初め、トランプ大統領就任後数日間に全米で抗議活動を展開した、団体連合に参加しているという。

 

今後1週間は、他の抗議活動も予定されており、6月28日にはワシントンD.C.で「イランとの戦争を止めろ」のデモが行われる予定となっている。

 

アメリカ軍による核施設への攻撃に関しては、日本やイラン、オランダのハーグを含む世界各地でも抗議活動が行われたそうだ。

 

「これは我々の戦いではない」

 

共和党の連邦議会議員の多くは、トランプ大統領のイラン攻撃を支持しており、共和党下院議長のマイク・ジョンソン氏は声明で、次のように述べた。

 

「トランプ大統領は、核武装したイランを容認しないと一貫して明確に表明してきた。その姿勢は今や力強く、的確に、そして明確に実行されている」

 

ただイランが核兵器を製造しているとの主張は、トランプ氏やネタニヤフ氏が一方的に述べているだけで、国際原子力機関(IAEA)やアメリカの国家情報長官でさえ、イランが核兵器を製造しているとの証拠はない、と述べていた。

 

また一部の民主党議員は、議会の承認なしにイランを攻撃するというトランプ大統領の「一方的な決定」を、「違法」だと非難。サウスカロライナ州選出の民主党下院議員であるジェームズ・クライバーン氏も、声明で次のように述べた。

 

「(2018年の)核合意離脱に続く、軽率な行動であるこの動きは、我が国、兵士、そして無実の人々を深刻な危険にさらしている。トランプ大統領は平和の使者となることを約束し、中東におけるさらなる戦争にアメリカを巻き込むことを避けると誓った。今回の攻撃は、アメリカ国民に対する、彼の約束と一致していない」

 

さらに「MAGA」と呼ばれるトランプ支持者の多くも、イランへの攻撃に反対しており、トランプ氏の熱烈な支持者だった、共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員も、「X」への投稿で、次のように批判した。

 

「アメリカが、偉大さの瀬戸際に立つたびに、我々は新たな外国の戦争に巻き込まれる。もしネタニヤフ首相が先にイラン国民に爆弾を投下していなければ、イスラエル国民に爆弾が落とされることはなかっただろう。イスラエルは核兵器国だ。これは我々の戦いではない。平和こそが答えだ」(了)

 

出典元:USA TODAY:Protests erupt calling for Trump, U.S. to stay out of war in Middle East(6/22)

出典元:Aljazeera:Iran in a sudden escalatory move in support of its biggest ally in the Middle East.(6/22)

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